Dell G15 5530実機レビュー

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ゲーミングノートDell G15 5530について詳しく解説します。
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DELL
Dell G15 5530実機レビュー
Dell G15 553015インチ液晶を搭載したノートPC。グラフィックスにNVIDIA GeForce RTX30xx/40xxシリーズを搭載したモデルを選択できるゲーミングPCです。

DELLのGシリーズに属しています。Gシリーズは、手軽にゲームを楽しんだり、負荷のかかる動画/画像編集を快適に処理したりできるよう設計されたハイパフォーマンスシリーズです。
GシリーズノートPC最新モデル
15インチノートPC最新モデル一覧
Dell G15 5530レビュー
シリーズ
 
特徴

Inspiron

3000シリーズ


上位
シリーズ
コストパフォーマンスに優れたエントリシリーズ
5000シリーズ Inspironシリーズの中間に位置づけられるミッドレンジシリーズ
7000シリーズ Inspironの中で最も性能にこだわったシリーズ
XPS 美しいデザインと高性能を両立させたスタイリッシュなノートシリーズ
★Gシリーズ 高い描画処理能力を発揮できるゲーミングシリーズ
Alienwareシリーズ 圧倒的な処理能力でゲームを堪能できるよう設計されたハイパフォーマンスシリーズ
Gシリーズは、コストパフォーマンスを重視したつくりのInspironシリーズとゲーミングに特化したAlienwareシリーズの中間に位置づけられています(上の表参照)。Inspironシリーズよりも高いパフォーマンスを必要とするが、Alienwareよりも安く手に入れたい/いかにもゲーミングPCというデザインは使いづらい、という人向けのシリーズです。

Dell G15 5530の主な特徴は次のとおり。

・第13世代インテルCore プロセッサ+NVIDA GeForce RTXシリーズという組み合わせで高い描画処理能力を発揮できる
・ゲーミングPCらしさを醸し出しつつ、奇抜さを抑えたデザイン
・15.6インチパネル搭載
・リフレッシュレート120Hz/165Hzのパネルを選択可能


ここではDell G15 5530の特徴・スペック等について詳しく解説したいと思います。
(*DELLパソコンの4桁の型番(本モデルの場合「5530」)を確認する方法はこちら)
【参考】Dell G15 5530動画
Dell G15 5530に関する動画をYouTubeにアップしています。
【レビュー目次】
*ここに記載されているスペック・構成・価格は記事執筆時点のものです。最新情報については必ずDELL Webサイトでご確認ください。レビュー機はメーカーの貸出機です。

【レビュー機のスペック】
第13世代インテルCore i7 13650HXプロセッサ/16GB, 2x8GBメモリ/512GB SSD/NVIDIA GeForce RTX 4060グラフィックス
1)直線を基調としたデザイン
G15 5530は、直線をベースとした
カチッとしたデザインを採用。
天板部が3角形に切り取られたようなデザインを採用しています。
背面部の左右にある通気孔のデザインがゲーミングPCっぽいですね。
それほど奇抜さは感じないです。
パネル部分と外枠部分は一体化されていません。
右側面部の一番奥には、Gシリーズを示す「G」が 彫り込まれており、デザイン上のアクセントになっていますね。
クォンタムホワイト、ダークグレーの2つのカラーリングが用意されています。
レビュー機はクォンタムホワイト。
軽快な色合いです。
キーボードの周囲と
底面部もホワイトのカラーリングを採用しています
背面部分は明るめのブルー。
通気孔はオレンジ。
アニメに出てくるメカみたいなカラーリングです。
ダークグレー。
落ち着いた雰囲気です。
2)スペックをチェック
Dell G15 5530の主なスペックをチェックします(第12世代インテルCoreプロセッサ搭載モデルのG15 5520と比較してみました)。
→参考:G15 5520実機レビュー
【Dell G15 5530の主なスペック】
 
【参考】
G15 5520
G15 5530
カラーリング
ファントムグレー
スペクターグリーン
ダークグレー
ダークグレー
クォンタム ホワイト
液晶
(最大解像度)
■15.6 インチ FHD (1920 x 1080) 120Hz 250 nits WVA 非光沢 LED バックライト スリム ベゼル ディスプレイ
■15.6 inch FHD (1920 x 1080) 165Hz 300 nits WVA 非光沢 LED バックライト スリムベゼル ディスプレイ
■15.6インチ QHD (2560 x 1440) 240Hz 400 nits WVA 非光沢 LED バックライト スリムベゼル ディスプレイ
■15.6インチ FHD (1920x1080) 120Hz ディスプレイ
■15.6インチ FHD (1920x1080) 165Hz, 3ms, sRGB-100%, ComfortViewPlus, NVIDIA G-SYNC+DDS ディスプレイ
CPU
■第12世代 インテル Core i5-12500H (18MB キャッシュ, 最大 4.5 GHzまで可能, 12 コア)
■第12世代 インテル Core i7-12700H (24MB キャッシュ, 最大 4.7 GHzまで可能, 14 コア)
■第12世代インテル Core i9 12900H (14 コア,24 MB L3キャッシュ, 20 スレッド, Turbo Boostで最大 5.0 GHz まで)
■第13世代 インテルCore i7-13650HX (24 MB キャッシュ, 14 コア, 最大 4.90 GHz まで可能)
メモリ
■16GB (2x8GB) DDR5 4800MHz
■16 GB, 2 x 8 GB, DDR5, 4800 MHz
ストレージ

■512GB PCIe M.2 SSD
■1TB M.2 PCIe NVMe SSD

■512GB PCIe M.2 SSD
■1TB, M.2, PCIe NVMe, SSD

光学ドライブ
×
×
グラフィックス
■NVIDIA GeForce RTX 3050 4GB GDDR6
■NVIDIA GeForce RTX 3050 Ti 4GB GDDR6
■NVIDIA GeForce RTX 3060 6GB GDDR6
■NVIDIA GeForce RTX 3070 Ti 8GB GDDR6
■NVIDIA GeForce RTX 3050 6GB GDDR6
■NVIDIA GeForce RTX 4050, 6GB GDDR6
■NVIDIA GeForce RTX 4060, 8 GB GDDR6
寸法
(cm)
高さ:26.9 mm 幅:357.3 mm 奥行き:272.11 mm
高さ:26.9 mm x 幅:357.26 mm x 奥行き:274.5 mm
最小重量
(kg)
約2.519kg
約2.65kg
【CPU】
CPUには第13世代インテル i7搭載モデルを選択可能。
【第13世代インテルCoreシリーズ一覧】
第13世代インテルCore 性能 特徴
→H/HXシリーズ



ゲーマーやクリエイティブワーカー向けのハイパフォーマンスモデル
Pシリーズ
一般的なユーザー向けのモデル
Uシリーズ
省電力が求められるモバイルPC/タブレットPC向けのモデル
ノートPCに用いられることの多い、省電力タイプのUシリーズではなく、処理性能に優れたHXシリーズのプロセッサを採用しています。
CPU 【参考】第12世代インテル Core i7-12700H 第13世代インテル Core i7-13650HX 【参考】第12世代インテル Core i9-12900H
コアの数 14
(Performance-cores:6)
(Efficient-cores:8)
14
(Performance-cores:6)
(Efficient-cores:8)
14
(Performance-cores:6)
(Efficient-cores:8)
スレッドの数 20 20 20
ターボ・ブースト利用時の最大周波数 4.70GHz 4.90GHz 5.00GHz
キャッシュ 24MB 24MB 24MB
搭載できるCPUは第13世代インテルCore i7-13650HX。詳細は上のとおり。第12世代インテルCore Hシリーズプロセッサと比較してみました。スペック的には第12世代インテルCore i9Hシリーズに近づいていますね。
■第13世代インテルCoreプロセッサの特徴■
第13世代プロセッサでは特徴の異なる2種類のコア(Performance-coresとEfficient-cores)を混在させています。コア数を単純に増やすとマルチスレッド性能は向上しますが、消費電力が大きくなってしまいます。第13世代プロセッサでは、パフォーマンスが低めながら消費電力の小さいEfficient-coresとパフォーマンスが高いPerformance-coresを使い分けることにより、パフォーマンスを高めつつ消費電力を抑えることが可能になっています。
【メモリ】
選択できるメモリ容量は16GB。Web閲覧/動画再生といった、比較的負荷のかからないタスクを実行する場合には16GBのメモリ容量でも十分だと思います。しかし、ゲームを快適に楽しむために、もっと容量の大きな32GBメモリ以上を搭載モデルも用意されているといいと思うのですが、現時点ではオプションは用意されていません。
【ストレージ】
ストレージはSSDのみを搭載可能。従来からあるHDDは選択できません。SSDの方が、アクセスが速い、衝撃に強いなどの特徴があり、利便性は高くなっています。
 
価格
アクセス速度
耐衝撃性
静音性
重量
HDD
従来から使われていたストレージ。大容量化が進み、SSDと比べて安価で大容量のデータを保存できます。ただし、データ転送速度はSSDよりも遅いです。
SSD
HDDよりもデータ転送速度が圧倒的に速いため、全体的なパフォーマンス向上につながります。ただし、HDDと比べて高価なため、同じ価格だと少ない容量しか積めません。
Dell G15 5530では、512GB/1TBの容量を搭載したモデルを選択できます。
レビュー機には512GB SSDを搭載。
レビュー機の使い始めの空き領域は342GBでした(空き領域は、構成等によって異なる可能性あるので参考程度にしてください)。
【グラフィックス】
グラフィックスには、NVIDIAの最上位であるRTXシリーズの
■GeForce RTX 3050 6GB DDR6
■GeForce RTX 4050 6GB DDR6
■GeForce RTX 4060 8GB DDR6

を搭載したモデルを選べます。
グラフィックス
性能
用途
本モデルで選択可能
CPU内蔵タイプ  


高い
動画再生 ×
NVIDIA GeForce MXシリーズ 動画再生/軽めのゲーム ×
NVIDIA GeForce GTX16シリーズ ゲーム/動画・画像編集 ×
NVIDIA GeForce RTX30シリーズ 負荷のかかる
ゲーム/動画・画像編集
レビュー機には、RTX4060グラフィックスを搭載
3)パフォーマンスをチェック
同梱物をチェックのパフォーマンスをチェックしてみました。
【レビュー機のスペック】
第13世代インテルCore i7 13650HXプロセッサ/16GB, 2x8GBメモリ/512GB SSD/NVIDIA GeForce RTX 4060グラフィックス
CPU
CINEBENCH R23のCPU(マルチコア)のスコア
インテルCore i9-13900HX 23876pts
インテルCore i7-13650HX
(レビュー機搭載)
18797pts
インテルCore i7-12800HX 13961pts
インテルCore i7-12700H 13285pts
AMD Ryzen 7 6800H 12789pts
インテルCore i5-12500H 12376pts
インテルCore i7 1260P 9651pts
AMD Ryzen 5 5600H 9530pts
AMD Ryzen7 7730U 8822pts
AMD Ryzen7 5825U 8642pts
インテルCore i5 1240P 8374pts
インテルCore i7 1355U 8540pts
*実際に計測した中で最も高いスコアを掲載しています
CINEBENCH R23でCPUのスコアを計測。インテルCore i7-13650HXを搭載しているため、非常に高いスコアを記録。
ファイナルファンタジー14
漆黒の反逆者
画質
解像度
【プラチナ】
スコア/評価
最高品質
1920×1080
18722/
非常に快適
負荷が中程度のゲーム「ファイナルファンタジー14 漆黒の反逆者」のベンチマークソフトの結果は上の表のとおり。最高品質で「非常に快適」に動作します。
ファイナルファンタジー15
画質
解像度
【プラチナ】
スコア/評価
高品質
1920×1080
9722/
とても快適
重い負荷がかかる「ファイナルファンタジー15 」のベンチマークソフトの結果は上の表のとおり。さすがはNVIDIA GeForce RTX4060グラフィックス搭載モデルだけあって、負荷の重いゲームも快適に楽しめるという結果が出ています。
ノートPCグラフィックス
3Dmark FireStrikeベンチマークのスコア
NVIDIA GeForce RTX 3070 Ti Laptop 25562
NVIDIA GeForce RTX 4060 Laptop
(レビュー機搭載)
24794
NVIDIA GeForce RTX 4070 Laptop 23635
NVIDIA GeForce RTX 3070 Laptop 22269
NVIDIA GeForce RTX 3060 Laptop 20184
NVIDIA GeForce GTX 1660 Ti 12674
NVIDIA GeForce RTX 3050 Laptop 12247
AMD Radeon RX 6500M 11002
NVIDIA GeForce RTX 3050 with Max-Q design 10924
インテルIris Xeグラフィックス(CPU内蔵タイプ) 4247
*実際に計測した中で最も高いスコアを掲載しています

描画処理能力を測定するベンチマークソフト「3Dmark」の「Fire Strike」のスコアは「24794」。ぼくが以前測定したRTX4070グラフィックスのスコアを上回っています・・・

以上の結果から、高性能グラフィックス搭載モデルを選択した場合、ゲームはもちろん、高い描画処理能力を必要とする動画/画像編集などのクリエイティブワークもある程度ストレス無く処理できると思います。
4)パッケージ別のスペック
次に、パッケージ別のスペックをチェックしてみましょう。
■G15 5530のパッケージ別のスペック
 
RTX3050搭載
RTX4050搭載
RTX4060搭載
ディスプレイ
15.6インチ 120Hz
15.6インチ 120Hz/165Hz
15.6インチ 165Hz
CPU

インテルCore i7-13650HX

メモリ
16GB
ストレージ
512GB SSD
512GB/1TB SSD
グラフィックス
NVIDIA GeForce RTX3050
NVIDIA GeForce RTX4050
NVIDIA GeForce RTX4060
スペックが異なるのは主にディスプレイ/ストレージの容量/グラフィックスの3つです。
5)効果的に排熱できる設計を採用
G16 7630は、ゲーミングPCなので排熱効果を高める設計を採用。
底面部の半分近くが通気孔になっています。
左側面部、
右側面部にも通気孔を配置。
背面部の左右にも通気孔が配置されています。
なるべく通気孔を広く取ろうというデザインになっていますね。
背面部から熱せられた空気が勢いよく排出されことがあるので、背面部側に一定のスペースを確保する必要があります。
同梱されているAlienware Command CenterでCPU/GPU/メモリ/ドライブの状態をチェックできます。
CPU/GPUの温度とファン速度も確認可能。
状況に応じて「バッテリー」「静粛」「バランス」「パフォーマンス」などの設定の中から選択できます。
Gキー搭載モデルも用意。ゲーム中など負荷がかかったときにF9キーを押すと、
ターボに設定され、
ファン速度が最大化されて、処理速度の低下を抑える効果を期待できます。ただし、ファンの風切り音が大きくなり、結構うるさく感じます
【排熱・騒音】
負荷の高くないタスク(Web閲覧/動画再生等)を実行しているときは、静かです。
ベンチマーク実行時、ファンの回転数が上がり、風切り音が大きくなることがあります。多少耳障りですが、個人的には、すごくうるさすぎるという印象は受けませんでした。
負荷がかかると、底面部/背面部の通気孔部分およびキーボード部分が少し温かくなりますが、熱すぎて触れないほどではありませんでした(個人的感想です。騒音・熱の状況は、マシン構成/使用状況/かかっている負荷等によって異なるのであくまで参考程度にしてください)。
6)15インチパネルを搭載したゲーミングノートPC
本モデルは15.6インチパネルを搭載。
14インチ/16インチノートを並べてみました。上の画像の左が14インチノート(縦横比16:10)、真ん中がレビュー機(15.6インチ/16:9)、右が16インチノート(16:10)。
ボディの背面部分が大きく後方にせり出すデザインを採用。
一般的な15インチノートPCと比べてボディが大きいです。上の画像の左が一般的な15インチノート、右がレビュー機。
B5サイズのノートと比べたところ。
ボディの厚みは26.9mm。
性能重視のゲーミングノートPCなので分厚めのつくり。
重量は実測値で2.743kg。
非常に重いです。
片手だけで持ち上げるのは大変。
気軽に外に持ち出して使おうという気には全くなれないですね。
重いので、しばらく片手で持っていると腕が疲れてきます。というか、片手だけで長い時間持っているのは無理。
ボディの幅は抑えられているので、バッグからの出し入れはそんなにきつきつではないですが、
奥行きがあるので、なんとか収まる大きさ。
ディパックの場合、出し入れするのもカツカツでした。
G15 5530を外に持ち出して使うことを考えているのであれば、自分が持っているバッグに入るかどうかを事前に確認しておいたほうがいいと思います。
ゲームマシンとして高いパフォーマンスを発揮すること/効率的に排熱できることを最優先に設計されているため、ボディは大きく重くなっています。
7)特徴・使い勝手をチェック
G15 5530の特徴・使い勝手をチェックします。
【搭載している端子類】
G15 5530に搭載されている端子類は次のとおり。

・ヘッドセット(ヘッドホン/マイク兼用)×1
・HDMIポート×1
・LAN×1
・USB 3.2 Gen 1×3
・USB 3.2 Gen 2 Type-Cポート(DisplayPort Altモード対応)

SDカードリーダーは搭載されていません。なので、SDカードの利用を考えている方はご注意ください。別途アダプタ等が必要になります。

LAN端子は搭載されているので、安定したネット接続環境を構築できます。ゲーム中にネット接続に関するトラブルで悩まされたくない場合には有線で接続した方がベターです。


●利用可能なUSB端子
USB端子
最大転送速度
個数/搭載場所
USB 3.2 Gen 1 Type-A 5 Gbps 2個/右側面部
1個/背面部
USB 3.2 Gen 2 Type-C
(Display Port Alt-Mode対応)
10 Gbps 1個/背面部
USB Type-Aが3個、Type-Cが1個の合計4個のUSB端子を搭載。
●USB Type-Cの仕様
USB Type-C
本モデルでの対応
備考
Alt Mode-DisplayPort 外部映像出力可能 Alt mode対応のUSB Type-Cケーブル必要
PowerDelivery対応 受給電可能 × 高速充電可能
Thunderbolt 4 最大40Gbpsで転送可能 × Thunderbolt 4対応機器と接続する必要あり
(NVIDIA GeForce RTX3060/3070 Ti搭載モデルのみで利用可能)
G15 5520で利用可能なUSB Type-C端子は、Display Port Alt-Modeに対応しており、外部映像出力が可能です。ただし、PowerDelivery/Thunderboltには非対応です。
【外部映像出力】
搭載している映像出力端子はHDMI端子/Type-C(Display Port Alt-Mode対応)の2つ。
背面部にあるUSB Type-C端子経由で、

USB Type-C映像入力端子を搭載した27インチモニタに接続してみました。
この状態で、さらにHDMI端子経由で4Kテレビに接続したところ、
3画面同時出力することができました。
4Kテレビでは、4Kの解像度(3840×2160ドット)で出力することに成功。解像度の高い大きなディスプレイでゲームの世界に浸ることができます。しかも、4Kモニタに外部出力する場合、リフレッシュレートが30Hzに制限されるモデルもありますが、G15 5530では60Hzに設定可能。高精細な画面で、より滑らかな映像を楽しめます。
USB Type-C端子/HDMI端子の両方とも背面部に配置されています。したがってプレイ中、ケーブル配線が気になることはありません。ただし、接続するときは背面部をのぞき込むか、ボディを回転させてこちら側に端子が向くようにする必要があります。
以上、見てきたように簡単にマルチモニタ環境を構築できます。クリエイティブワークで広い表示領域を確保して作業効率をアップさせたい、ゲームを大きな画面で楽しみたい、というニーズに応えることができます。
■起動時間
起動時間(電源ボタンを押してからデスクトップ画面が表示されるまで)を計測してみました。

1回目→12.4秒 / 2回目→12.65秒 / 3回目12.74秒

かなり高速に起動します(起動時間は、マシン構成・各固体によって異なると思うので、あくまで参考程度にしてください)。
■Webカメラ

液晶上部中央にWebカメラを配置(解像度1280 x 720 (HD)(30 fps))。

Webカメラで撮影した写真。画質は標準レベルに感じました。
カメラの使用時には、カメラの右横にあるランプが点灯します。カメラを隠すカメラシャッター機能は用意されていません。
■サウンド
スピーカーは底面部の前面部寄りの左右に配置されています。
2つのスピーカーで構成されるデュアルスピーカーシステムを採用。
この位置にスピーカーがあると、床に音が反射する形になり広がりが出ます。
実際に音楽を聴いてみました。ちょっとカシャカシャする感じはあります。個人的には標準レベルだと感じました。ゲームするときはヘッドホンを利用することが多いでしょうから、そんなにスピーカーの音質にこだわらなくてもいいのかもしれません。
■ファンクションキーのロック/ロック解除の切り替えが可能
キーボードの一番上の列にファンクションキーが配置されています。デフォルトでは、キーに記載されているイラストの機能を利用することができます。
ファンクションキーには別の機能も割り当てられています(F7キーを押すと全角カナに変換、F10キーを押すと半角英数に変換など)が、デフォルトではFnキーと同時に各キーを押さないとこれらの機能を利用できません。
ファンクションキーのロックを解除すると、各キーを押すだけでこれらの機能を利用できるようになります。これまで、ロックの解除はBIOSでしかできないモデルもあったのですが、 G15 5530ではFnキーとescキーを同時に押すことで、簡単にファンクションキーのロック/ロック解除を切り替えることができます。
■計算機ツールをすぐに起動できる
テンキーの左上に配置されている電卓ボタンを押すと、計算機ツールをすぐに起動できます。
即座に計算できるのは便利だと思います。
8)各パーツをチェック
G15 5530の各パーツをチェックします。
■ディスプレイ

15.6インチのパネルを搭載。タッチパネルは非搭載です。マニュアルによると次のパネルを搭載したモデルを選べます。レビュー機は、165Hzパネル搭載モデルです。

 
FHD 120Hzパネル
FHD 165Hzパネル
ディスプレイ
15.6(16:9)
15.6(16:9)
最大解像度
フルHD(1920×1080)
フルHD(1920×1080)
光沢
非光沢
非光沢
リフレッシュレート
120Hz
165Hz
輝度
250ニット
300ニット
レスポンスタイム
35ms(最大)
3ms(標準)
色域
NTSC45%
sRGB 100%
消費電力
4.6W
6W
縦横比16:9のパネルを搭載。16:10のパネルを搭載した16インチノートを並べてみました。右がレビュー機です。
最大解像度はFHD(1920×1080ドット)。より高精細なパネルは現時点では用意されていません。もっと高解像度のパネルがいい、というなら、QHD+ (2560 x 1600)という高精細な16インチパネル搭載のG16 7630がおすすめ。
標準的な解像度です。
大きめのパネルを搭載しているため、100%表示のままで文字が小さすぎて見づらいという印象は受けませんでした。
100%表示のままであれば、複数のウィンドウを並べて表示することが可能。
マニュアルによると、色域は各パネルによって異なります。FHD 120Hzパネルは45% NTSC。165Hzパネルよりも色域が狭くなっています。他のモデルで45% NTSCのパネル表示を見たことがありますが、少し暖色系が黄色っぽく表現される印象を受けました。忠実な色再現が求められるタスクには不向きだと思います。
レビュー機が搭載しているFHD 165Hzパネルの氏聞きは100% sRGB。より広い色域を確保できます。普通に使っていて、違和感を感じることは少ないと思います。
パネルは色の描写が綺麗。
ムラのない表現が可能です。
レビュー機は、sRGB100%の色域を確保しており、
ある程度、忠実な色再現が可能
色域が広め(sRGB99%)のIPSパネルを搭載した27インチモニタと見比べてみると、ほとんど差を感じませんでした。
視野角は広めで、斜め方向から見ても見え方に大きな変化は感じません。
非光沢パネルを採用。光沢パネルと比べて、色表現の鮮やかさでは劣りますが、照明などの映り込みが発生しにくいため、長時間見続けたときの目の疲れを軽減できます。ゲーム中はずっと画面を見ることなるので、非光沢パネルの方が実用的だと思います。
 
メリット
デメリット
光沢パネル ・色の表現が鮮やかなので、映像/画像を楽しめる ・照明など、周りの物の映り込みが発生しやすい。
・ぎらつきが多いので、長時間見続けた時の目への負担が大きい
★非光沢パネル ・映り込みが発生しにくいので、いちいちディスプレイの角度を調整しなくてもいい
・ぎらつきが少ないので目への負担が軽い
・光沢パネルと比べて、色の表現が淡い感じになる
レビュー機のパネルの輝度は300ニット。個人的には最大輝度にすると、結構明るく感じました(125Hzパネルは250ニット)。
リフレッシュレートが120Hz/165Hzのパネルを選択できます。
リフレッシュレートとは、単位時間にどれだけ表示が更新されるのかを示す値。この値が大きければ大きいほど、更新回数が増えるため、より滑らかな映像を楽しめます。レビュー機は165Hzパネル搭載モデル。
一般的な液晶のリフレッシュレートは60Hzなので、数字上は120Hzは2倍、165Hzのパネルの場合は60Hzの2.75倍の滑らかさで表示することができるため、より滑らかな映像を楽しむことができます。したがってゲームへの没入度を高めることができます。
個人的には、ゲームを存分に楽しみたいのなら、色域が広くて明るく、リフレッシュレートが高い165Hzパネル搭載モデルがオススメです。
■キーボード
■日本語 ホワイトバックライト キーボード
だけを選択できるモデルと、日本語キーボードに加えて、
■英語 4-ゾーン RGB バックライト キーボード
を選択できるモデルが用意されています。
レビュー機は日本語キーボードを搭載。
左端の半角/全角キーが小さめ。
テンキーを搭載しています。
Enterキー、BackSpaceキーが左隣のキーと隣接している、Dell独自のキーボード配列を採用。
この2つのキーは頻繁に利用するのですが、ちょっと小さめです。また右隣のテンキーとの間のスペースが狭めのため、 Enterキー/Backspaceキーを押そうとして、誤って右のキーを押してしまうことがありました。
キーストローク(キーを押し込む深さ)はちょっと浅め。
キーを強く押しても、個人的にはたわみはほとんど気になりません。
打鍵感は柔らかめ。軽く押すだけで反応してくれますが、個人的にはもう少し反発がある方が好き。打鍵音はカチャカチャという音。標準的な大きさだと思います。
キーピッチ(キー間の距離)は約18.7mm。テンキー搭載モデルとしては標準的なキーピッチです。フルサイズのキーボードのキーピッチ(約19mm)よりやや狭め。
タイピングしていてそんなに窮屈な感じはしませんでした。
キーボードにはホワイトのバックライトを装備。
暗い環境でも快適にタイピングできます。
F5キーでオン/オフの切り替え、2段階の明るさ設定が可能です。
電源ボタンがキーボードの右上に配置されています。
■タッチパッド
タッチパッドはクリックボタンが一体になったタイプを採用。
少し小さめですが、滑りが良くて反応もいいですね。
クリックボタン部分も軽く押せば反応してくれるのでストレスがありません。押し込む深さもちょうどいい感じ。
キーボードの上部に通気口を配置しているため、パームレスト部分が少し狭めですが、
タイピング中に手を置いておくのに狭すぎる感じはありませんでした。
■右側面部
右側面部。
USB 3.2 Gen 1 Type-Aが2個配置されえています。
右側面部のすべての端子類にデバイスを接続したところ。
■左側面部
左側面部。
上の画像の左から順に、LAN端子、ヘッドセット/マイク端子、バッテリーステータスライトが配置されています。
左側面部のすべての端子類にケーブルを接続するとこんな感じ。
■背面部
背面部。
上の画像の左から順に、USB 3.2 Type-C、HDMI端子、USB 3.2 Gen 1、電源端子が搭載されています。
背面部にあるすべての端子類にケーブル・デバイスを接続してみました。
すべての端子類にケーブル・デバイスを接続するとこんな感じです。
背面部に端子類があると、接続するときにのぞき込むか、 ボディを動かす必要があり、ちょっと手間がかかりますが、
ゲーム中に電源ケーブルがパネルの裏に隠されて視界に入らなくなるため、
ゲームへの没入度を高めることができます。
■前面部
前面部に端子類は配置されていません。
カバーを開けるとき指を引っかけやすく、
ゆっくりとであれば片手だけでカバーを開けきることができます。
■底面部
底面部には、通気孔が大きめにとられているほか、左右にスピーカーが配置されています。
9)同梱物をチェック
G15 5530の同梱物をチェックします。
ACアダプタと電源ケーブル。
搭載しているグラフィックスによって、同梱されるACアダプタは異なります。
Dell Webページを確認すると RTX3050搭載モデルには240W型、RTX4050/4060搭載モデルには 330W型のACアダプタが同梱されています。
本モデルには330W型を採用。240W型はもう少しコンパクトだと思います。
消費電力が大きい高性能グラフィックスを搭載しているため、ACアダプタもかなり大きめ。
お弁当箱みたいな形状で結構分厚いです。
ゴム足が4つ配置されている面を下にして設置します。
本体と比べてみると、大きさがよくわかります。
これだけ大きいと、ACアダプタの設置場所も考える必要がありますね。
ケーブルは太めです。
電源ケーブルは、引っかけたりしたときに破断しないよう丈夫なつくり。
コンセントは3ピンタイプですが、
2ピンに変換するアダプタが同梱されています。
専用端子で接続するタイプで、
背面部にある電源端子に接続して充電します。
ACアダプタと電源ケーブルを合わせた重量は1.521kg。これだけで標準的な15インチノートPC本体と同じ位の重さです。
本体と合わせた重量は約4.3kgになるので、 外に持ち歩く際にはかなりの覚悟が必要です。
各部名称などを示した、簡潔な内容のペーパーも同梱されています。
まとめ
以上、Dell G15 5530について見てきました。特徴をまとめると次のとおり。

・第13世代インテルCore プロセッサ+NVIDA GeForce RTXシリーズという組み合わせで高い描画処理能力を発揮できる
・ゲーミングPCらしさを醸し出しつつ、奇抜さを抑えたデザイン
・15.6インチパネル搭載
・リフレッシュレート120Hz/165Hzのパネルを選択可能


このクラスのゲーミングPCとして高いコスパを実現しつつ、NVIDIAの上位シリーズのRTX 30xx/40xxグラフィックカード搭載モデルも選択できます。

少しゲーミングPCらしさを感じるデザインですが、奇抜な印象は受けません。

価格性能比がいいので、パフォーマンスに優れたゲーミングPCを探しているが、値段も重視したい人にオススメです