DELL Vostro 3750 レビュー 特徴

Vostro 3750は、大型の17.3インチ液晶を搭載したビジネス向けノートブック。CPUにインテル第2世代Core i3/5/7プロセッサを搭載でき、高いレベルのパフォーマンスを発揮します。それでいて、価格はベーシックが6万円台からと、非常にリーズナブル。お買い得感の高いビジネスノートに仕上がっています。


カラーリングとして、シルバー、レッド、ブロンズの3色が用意されています。今回レビューしたVostro 3750のカラーリングはブロンズ。茶色っぽいカラーがお洒落です。天板部分はメタリック調の仕上がりで、ざらつきがあり、高級感溢れるデザインとなっています。光沢加工処理はされていません。光沢加工処理されていると、見た目はピカピカしていて綺麗なのですが、汚れが目立ちやすくて、結構実用的ではないのかな、という気がするので、こうしたデザインの採用は大歓迎ですね。持っているときも汗ですべったりしませんし。

[スポンサーリンク]

DELL展示会にシルバーのVostro 3750が展示されていました。シルバーだと引き締まった感じがしますね。


細部まで作り込まれいているのがわかります。


ざらついた質感がいい感じです。


キーボード部分および液晶の枠の部分は黒で統一されています。


液晶は、非光沢タイプのアンチグレアを搭載。動画を再生したときの精細感は、光沢タイプのグレアに適いませんが、照明などによる映り込みがほとんど発生しないので、使い勝手はいいですね。グレアタイプは、映り込みが発生しやすく、そのたびに液晶の角度を調整してやらないといけませんから。このVostro 3750はビジネス向けノートということで、実用性を重視しているので、アンチタイプの液晶を搭載しています。最近は、見映えを重視して光沢タイプの液晶を搭載するノートが多い中、実用性重視のこうした姿勢は好感が持てます。

液晶の表示はすごく鮮明。文字のにじみもまったくありません。


ただし、視野角はちょっと狭いですね。正面から見ているときは問題ないのですが。。。


斜め方向から見ると、ご覧の通り、画面が黒ずんでしまいます。まあ、そのときどきで液晶の角度を調整してやれば済む話なので、それほど大きな問題はないと思います。

液晶は17.3インチの横長タイプ。最大解像度は1600x900ドットです。

Yahoo!のトップを表示させたところ。作業するのに不満のないレベルですが、できればもう一回り大きな解像度を選択できてもよかったかな、という気がします。


17インチの大型液晶を搭載しているため、キーボードのキーピッチもデスクトップ並みの大きさを確保。さらにテンキーまで付いています。数字を入力する機会が多い場合、テンキーがあると、作業効率が大幅にアップします。


キーボードは独立型を採用。隣のキーとの間が空いているので、誤って隣のキーを打ってしまうことが少ないですね。ただキーの表面が少しつるつるしているので滑りやすいかも。個人的にはもうちょっとざらつきがあるほうが安定してうれしいですね。


キーピッチは約19mm。


テンキーも十分は幅が設定されているので打ちやすいですね。


キーボード入力を行っているところ。非常に余裕のあるタイピングが可能です。長時間入力作業を行ってもフラストレーションがたまらないので楽です。


Vostro 3750では、オプションでバックライト付きキーボードを選択できます。キーボードが明るく浮かび上がるので、暗い環境で使用したい場合に重宝します。バックライトの明るさは2段階で調整できます。もちろんバックライトをオフにすることもできます。


タッチパッドの操作性も良好です。サイズが大きい上、思ったところにピタッとポインタを移動できるので、すごく快適ですね。ただし、クリックボタンが、パームレストよりも少し低い位置に設定されているので押しづらく感じことがありました。


パームレスト部分にはすこしざらつきがあるので、長時間入力操作していてもべとつくことがありません。


A4サイズの雑誌と比べると上の写真のようになります。Vostro 3750はかなり横長になっているのがわかります。


ライターを使って厚みを比較してみました。大型ノートとしては、それほど厚みがないですね。意外とすっきりとしています。


Vostro 3550と3750を比較してみました。右がVostro 3750です。
Vostro 3550は15インチ液晶、3750は17インチ液晶を搭載しているため、3750の方が一回り大きくなっているのがわかります。3750にはテンキーが装備されていますが、3550には装備されていないとう違いもあります。


マシンの性能を示すWindows エクスペリエンスインデックスの値(各項目の最高値は7.9)をチェックしてみました。このVostro 3750では、第2世代Core i5プロセッサを搭載しているため、「プロセッサ」の項目は6.9と高いスコアを記録。ただし、ビジネスノートということでグラフィックには、カードタイプよりも性能の劣るチップセット内蔵タイプを搭載しているため、グラフィックスの値は4.6と低い値となっています。


Cyrstal Mark 2004R3のテスト結果。やはり、CPU、メモリ、HDDの性能は高くなっていますが、グラフィックの性能を示すD2D、OGLの値は低めです。


バイオハザードのベンチマークテストも実施してみました。評価はC。「動作が重くプレイに支障があります」とのこと。

これらのテストの結果からは、グラフィックの性能が若干落ちるが、CPUやメモリ、HDDといった基本性能は高いことがわかります。グラフィックスも、3Dゲームなどをするときに不満を感じるレベルで、動画/画像の再生程度なら問題ないと思います。したがってビジネスシーンで使用するのなら特に問題はないでしょう。


バッテリ駆動時間は、97%で3時間36分。あくまで目安ですが、長時間バッテリなしで使用するのは難しそうです。




Vostro 3750を持ってみたところ。重量は約2.70kg。気軽に持ち運ぶというレベルではありませんが、その外観から想像するほどには重くないですね。それほどずしっとはこない感じ。ちょっと持ち運ぶぐらいなら、あまり重たくないと思います。