レノボThinkPad X13 Gen5(Intel)実機レビュー

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レノボThinkPad X13 Gen5についてレビューします。
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レノボThinkPad X13 Gen5(Intel)実機レビュー

レノボThinkPad X13 Gen5(Intel)は、レノボのThinkPad Xシリーズの13.3インチノートPC。高い堅牢性を実現したモバイルPCです。

レノボ ThinkPad X13 Gen5 レビュー
【プロモーション/貸出機材提供:レノボ・ジャパン合同会社】
主な特徴は次のとおり。

・13.3インチパネル搭載のモバイルノートPC
・AI専用NPU内蔵のインテルCore Ultraプロセッサ搭載
・ブラックをベースとした落ち着いたカラーリング
・使いやすいキーボードを搭載
・ボディ重量は約1.1kg

メーカーからThinkPad X13 Gen5をお借りすることができたので、ここではレノボのモバイルPC ThinkPad X13 Gen5について詳しくレビューします。

*レノボWebサイトの製品ページを確認する
ThinkPad X13 Gen5(Intel Core Ultra)詳細情報
【参考】ThinkPad X13 Gen5動画
ThinkPad X13 Gen5に関するレビュー動画をYouTubeにアップしています。
【レビュー目次】
*ここに記載されているスペック・構成は記事執筆時点のものです。最新情報については必ずレノボ Webサイトでご確認ください。レビュー機はメーカーの貸出機です。
【レビュー機のスペック】
インテルCore Ultra 5 125Uプロセッサ/16GBメモリ/256GB SSD/インテルグラフィクス(CPU内蔵)
1)コンパクトな13.3インチノートPC
本モデルは約1.1kgという軽さを実現した13.3インチモバイルPC
本モデルの重量は1.147kg(実測値)。
「非常に軽い!」という感じは受けませんが、
僕的には、外に持ち出そうと思える重さです。機動性は高いと思いますね。
厚さは約16mm。
スリムなボディに仕上がっているので、掴みやすいですね。
ビジネスバッグや
デイパックからの出し入れも非常にスムーズに行えました。
2)スペックをチェック
ThinkPad X13 Gen5の主なスペックは次のとおり。
ThinkPad X13 Gen5
CPU

インテルCore Ultra 7 vPro Enterpriseプロセッサ 165U
インテルCore Ultra 7プロセッサ 155U
インテルCore Ultra 5 vPro Enterpriseプロセッサ 135U
インテルCore Ultra 5プロセッサ 125U
インテルCore Ultra 7プロセッサ 155H
インテルCore Ultra 5プロセッサ 125H

メモリ
オンボード: 16GB/32GB/64GB 最大64GB
ストレージ
256GB/512GB/1TB/2TB SSD
グラフィックス

CPU内蔵

光学ドライブ
なし
ディスプレイ
13.3型 WUXGA IPS液晶 (1920 x 1200)、省電力、ブルーライト軽減、光沢なし
13.3型 WUXGA IPS液晶 (1920 x 1200)、マルチタッチ対応(10点)、光沢なし
13.3型 WUXGA IPS液晶 (1920 x 1200)、光沢なし
寸法
約 301.7 x 214.8 x 15.95mm
重量
(最小構成)
約 1.12kg~(カーボン素材)
約 1.13kg〜(ハイブリッドカーボン)
【CPU】
CPUはインテルCore Ultraプロセッサを搭載。Uシリーズに加え、より性能の高いHシリーズプロセッサ搭載モデルも選択可能です。AI専用NPUを内蔵しており、AI処理を効率良く行えます。
【メモリ】
メモリは16GB/32GB/64GB搭載モデルを選択できます。オンボードタイプのメモリのため、購入後に増設・交換等を行うことはできません。
【ストレージ】
ストレージには、高速アクセス可能なSSDを搭載。256GB/512GB/1TB/2TB SSD搭載モデルを選べます。
【グラフィックス】
グラフィックスはCPU内蔵タイプのみを搭載可能。高性能なカードタイプは選択できない仕様になっています。
グラフィックス
性能
主な用途
本モデルで選択可能
CPU内蔵タイプ  


高い
動画再生
NVIDIA GeForce GTシリーズ 動画再生/軽めのゲーム ×
NVIDIA GeForce GTXシリーズ ゲーム/動画・画像編集 ×
NVIDIA GeForce RTXシリーズ 負荷のかかる
ゲーム/動画・画像編集
×
僕的には、モバイルPCとしては、スペックはある程度充実していると思います。
【ベンチマーク】
ThinkPad X13 Gen5のパフォーマンスをチェックしてみました。 レビューしたモデルの主なスペックは次のとおり。
インテルCore Ultra 5 125Uプロセッサ/16GBメモリ/256GB SSD/インテルグラフィクス(CPU内蔵)
レノボ
★負荷が中程度のゲーム「ファイナルファンタジー14 漆黒の反逆者リベレータ」のベンチマークソフトの結果は次のとおり。
画質
解像度
スコア
評価
高品質 (ノートPC)
1920×1080
4292
快適
最高品質
1920×1080
3315
やや快適
中程度のゲームならば、高品質で「快適」、最高品質で「やや快適」に楽しめるという結果が出てきます。
重い負荷のかかるFF15ベンチマークの結果は、「軽量品質」で「重い」。なので、負荷がかかる作業はちょっと厳しそう。
重い負荷がかかると快適動作は難しいが、負荷が中程度であれば、ある程度快適に楽しめるという結果です。
実際に、ネットを見る/動画を再生するといった それほど負荷のかからないタスクを実行している場合、ストレスは感じることはほとんどありませんでした。個人的には、モバイルPCであることを踏まえれば、性能は十分なレベルだと思います。
ファンの音をスマホの騒音計アプリで計測してみました。ネットを見るなど一般的な使い方をしているときは15-20dB程度ですごく静か。
FF15ベンチマーク実行時、20-25db程度で、少しファンの回転音が聞こえてきます。静かな環境でちょっと気になる程度。個人的にはうるさく感じませんでした。
熱についてもFF15終了直後、底面部の通気孔あたりが少し温かくなりますが、熱くて触れないほどではありませんでした。
また通気孔近くのキーボード上部も少し温かくなりますが、パームレスト部分に熱はほとんど感じませんでした。
*レノボWebサイトの製品ページを確認する
ThinkPad X13 Gen5(Intel Core Ultra)詳細情報
3)ボディにカーボンファイバを採用
本モデルには、ハイブリッド・カーボンファイバかCFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastics/炭素繊維強化プラスチック)のボディを選択できます。いずれも軽さと強度を両立させることのできるカーボンファイバ素材が用いられています。
スペックを見ると、CFRPの方が10g軽いみたいです。その分、価格は高め。
堅牢性が極めて高く、片手だけで持っても、ボディのよじれ等はほとんど感じません。
カラーリングはThinkPad伝統のブラックを採用。
キーボードおよび
底面部もブラックで統一されています。
天板部はマット調の仕上がりで、 触った感触は柔らかめで心地いいですが、指紋や汚れはつきやすいと思います。
最近のPCとしては、ちょっとベゼルの幅が広めかな
もうちょっとスリムだとスタイリッシュな仕上がりになるんですけどね
あとカメラ部分が出っ張るデザインになっています。僕的にはちょっと野暮ったい感じはしますね。
4)特徴/使い勝手をチェック
■搭載している端子類
本モデルに搭載されている端子類は次のとおり。
・USB 4 Type-C (Thunderbolt4 対応)×2
・USB 3.2 Gen 1 (Powered USB) x 1
・USB 3.2 Gen 1 x 1
・HDMI
・マイクロホン/ヘッドホン・コンボ端子
SDカードリーダーは非搭載です。
【搭載しているUSB端子の種類・場所】
搭載しているUSB端子
最大転送速度
個数/場所
USB 3.2 Gen1 5 Gbps 1個/左側面部
1個/右側面部
USB 4 Type-C(Thunderbolt対応) 40 Gbps 2個/左側面部
USB端子は、USB Type-Aを2個、USB 4 Type-C (Thunderbolt4 対応)を2個の合計4個搭載しています。
一般的にUSB端子は3個搭載するケース多いのですが、本モデルは4個のUSB端子を搭載。端子類が多い方が使い勝手はアップするので便利だと思います。
【USB Type-C端子の主なスペック】
USB Type-C
本モデルでの対応
備考
Alt Mode-DisplayPort 外部映像出力可能 Alt mode対応のUSB Type-Cケーブル必要
PowerDelivery対応 受給電可能 -
Thunderbolt 4 最大40Gbpsで転送可能 Thunderbolt 4対応機器と接続する必要あり
2つあるUSB Type-C端子はいずれもAlt Mode-DisplayPort/PowerDelivery/Thunderbolt 4に対応しています。
■映像出力
HDMI端子を搭載しているほか、2つあるUSB Type-C端子が映像出力に対応しています。
Type-C端子経由で27インチ液晶モニタに接続したところ。
対応するモニタに接続した場合、充電も同時に実行することができます。ケーブル一本で、充電と映像出力を同時実行できるのは非常に便利。
HDMI端子と2つあるUSB Type-C端子を使って4画面同時出力することが可能。広い表示領域を確保することで作業効率をアップできます。
USB Type-C端子経由で4Kモニタに出力したところ、4Kの解像度(3840×2160ドット)で出力することができました。
【Webカメラに蓋をすることができる】
ThinkPad X13 Gen5では、パネル上部にWebカメラが配置されています。
500万画素のカメラを搭載しており
鮮明に撮影できるとい思います。
カメラシャッターを搭載。
カメラの上部にあるスライダーを指で左にずらすだけで、Webカメラに簡単に蓋をすることができます。
【マイクオフ機能あり】
マイクオフ機能が搭載されており、F4キーを押だけで、マイクのオン/オフを切り替えられます。
【認証】
指紋認証機能がオプションで用意されているモデルが存在します。レビュー機は非搭載。
オプションでIRカメラ搭載モデルが用意されているので、IRカメラ付きを選択すれば顔認証機能が利用できると思います。
【サウンド】
スピーカーはキーボードの左と
右に配置されています。
Dolby Atmosに対応。実際に音楽を聴いてみましたが、ちょっとシャカシャカする感じ。すごく高音質というわけではありませんがモバイルPCとしては標準的なサウンドかな。
【バッテリ駆動時間】

バッテリ容量が4セル54.7Wh/3セル41Whのいずれかを搭載したモデルを選択できます。バッテリ駆動時間を実際に計測してみました。

レビュー機は41Whバッテリを搭載。

[設定]
ディスプレイ輝度:80/電源モード:バランスに設定した状態
条件1)基本的に何もしない
条件2)YouTubeの動画を標準サイズで再生しつつ、Web閲覧/テキスト入力などの操作を行う

条件1
条件2
1時間経過したときのバッテリ使用量
11%
15%
推定バッテリ駆動時間
約9.1時間
約6.7時間
*推定バッテリ駆動時間は1時間経過したときのバッテリ使用量をベースに単純計算で算出
*バッテリ駆動時間は、構成/使用状況等によって大きく異なると思うので、あくまで参考程度にしてください。
何もしない状態で約9.1時間、動画再生した状態で約6.7時間バッテリが駆動する計算です。
【5G/LTE対応モデルを用意】
LTE/5G対応モデルを選択可能。レビュー機は非対応モデルです。
5G/LTEで接続できれば、外出先でネットに接続したいとき、いちいちWiFi環境を探したりしなくてもいいので、快適だと思います。
対応モデルの場合、右側面部にnanoSIMカードスロットが装備されます。
5)各パーツをチェック
ThinkPad X13 Gen5の各パーツをチェックします。
【ディスプレイ】
13.3インチパネルを搭載。
■ディスプレイスペック表
次に示す3つのパネルのいずれかを搭載したモデルを選べます。
 
WUXGA1
WUXGA2
WUXGA3
最大解像度 WUXGA
(1920 x 1200)
WUXGA
(1920 x 1200)
WUXGA
(1920 x 1200)
ディスプレイ IPS液晶
光沢/非光沢 光沢なし
タッチ 非タッチ マルチタッチ対応 非タッチ
色域 sRGB100%
輝度 300nit 400nit
リフレッシュレート 60Hz
いずれもIPS液晶パネル搭載モデル。先代モデルではOLEDパネル搭載モデルが用意されていましたが、本モデルではIPSパネルのみを選択できるようです。
 
メリット
デメリット
TN ・価格が安い
・応答速度が速い
・色表現が淡い
・青みがかった表示
・視野角が狭い
VA ・コントラスト比が高い
・黒の表現がいい
・色表現がそれほど良くない
・視野角がそれほど広くない
★IPS ・色表現が優れている
・視野角が広い
・価格が高い
レビュー機はWUXGA/タッチ非対応パネル搭載モデルです。
縦横比16:10のパネルを採用。
14インチPCを並べてみました(上の画像の右が14インチ(縦横比16:10)、左がレビュー機(13.3インチ/16:10))。 )。
最大解像度が1920×1200ドットのパネルを採用。
個人的には拡大率100%に設定して、文字表示が小さすぎて見づらいという印象は受けませんでした。
IPSパネルを採用しているので表示が綺麗。
色表現も鮮やかです。
sRGB100%という色域広めのパネルを搭載しているので、ある程度忠実な色再現が可能です。
色域狭めのパネルを搭載したノートPCに同じ画像を映し出してみました(上の画像の左がレビュー機、右が色域狭めの14インチパネル搭載モデル)。
レビュー機の方が、より忠実に色を再現できていると思います。
黒い部分もしっかりめに描写可能。
色表現が美しく、黒が引き締まって見えるので、映像も楽しめると思います。
視野角は広め。
非光沢パネルを採用しているため、 照明などの映り込みはほとんど気にならないです。
タッチパネル搭載モデルを選べますが、レビュー機は非搭載。
レビュー機のパネルは明るめで、室内で使っていて暗く感じることはありませんでした。
パネル部分は180度傾けることが可能です。
【キーボード】
キーボードについて見ていきましょう。
CtrlキーとFnキーの位置が他社製PCとは逆のため、慣れないうちは打ち間違えが発生しやすいかもしれません。
Enterキーの左など、一部のキーが少し小さめです。
頻繁に利用するEnterキーは大きめのつくりになっているので押しやすいですね。
キーストローク(キーを押し込む深さ)は浅めに感じました。キーを強く押してもボディのたわみはあまりない印象。打鍵感は柔らかめで軽く押せば反応してくれます。個人的にはもうちょっと反発がある方が好きかな。打鍵音はそれほど大きくないので、あまり気にならないです。
カタログにはフルサイズのキーボードを搭載と記載されており、
個人的に窮屈な感じはしないですね。
キーボードの中央にThinkPadの代名詞である赤色のトラックポイントを配置。
通常のタッチパッドの上部にクリックボタンが配置されているため、キーボードの操作中、キーボードから手を離すことなく ポインタを移動できて便利です。
キーボードにはオプションでバックライト搭載モデルを選択可能。
バックライトがあると暗い環境で作業がはかどりますね。
Fnキー+スペースキーでバックライトのオン/オフの切り替え・2段階の明るさの設定が可能です。
タッチパッドはクリックボタンが一体となったタイプ
タッチパッドの表面の滑りが良く、反応も良好。
クリックボタン部分の反応もいいですね。押し込み幅はちょっと深めですが、押し心地は柔らかく、軽く押せば反応してくれます。クリック音も小さめ。
モバイルPCだからといってキーボード/タッチパッドのつくりが犠牲になっている感じはなく、使いやすいと思います。
【左側面部】
USB 4 (Thunderbolt4 対応)×2 、USB 3.2 Gen1 (Powered USB)、マイク/ヘッドホンコンボ端子を配置。
【右側面部】
USB 3.2 Gen1、HDMIを配置。
【前面部】
前面部中央は、
少し出っ張りがあり、
カバーを開けるときに指をひっかけやすいです。ただし、片手だけでカバーを開けきることはできませんでした。
【背面部】
背面部に端子類はありません。
真ん中付近に通気孔が配置されています。
【底面部】
底面部。上の方に通気孔が配置されています。
6)同梱物をチェック
ThinkPad X13 Gen5の同梱物をチェックします。
ACアダプタと電源ケーブル。
レビュー機には45W型のACアダプタを同梱。
モデルによっては、65W型のACアダプタを選択できるみたいです。
片手で握れるくらいのコンパクトさ。
電源ケーブル。
USB Type-C端子で接続するタイプです。
ACアダプタと電源ケーブルを合わせた重量は253g。
本体を合わせた重量は1.399kg。気合いを入れれば一緒に持ち歩こうと思える重さかな。
まとめ
レノボ
以上、ThinkPad X13 Gen5について詳しく見てきました。主な特徴をまとめると次のとおり。

・13.3インチパネル搭載のモバイルノートPC
・AI専用NPU内蔵のインテルCore Ultraプロセッサ搭載
・ブラックをベースとした落ち着いたカラーリング
・使いやすいキーボードを搭載
・ボディ重量は約1.1kg

AI専用NPU内蔵のインテルCore Ultraプロセッサを搭載。約1.1kgの軽さを実現した13.3インチモバイルPCなので外に持ち出せる機動性を確保しています。
コンパクトボディなので扱いやすいうえに、キーボード/タッチパッドの使い勝手もいい感じです。使いやすいモバイルPCを探している人にオススメです。
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