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XPSデスクトップ(8960)について解説します。
XPSデスクトップ(8960)について解説します。
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XPSデスクトップ(8960)はDELLの個人向けPCの中で最も高いパフォーマンスを誇るハイエンドシリーズXPSシリーズに属するデスクトップPC。第13世代インテルCoreプロセッサを搭載しています。
第12世代インテルCoreプロセッサ搭載のXPSデスクトップ(8950)の後継モデルだと思われます。
→参考:XPSデスクトップ(8950)レビュー New XPSデスクトップ(8960)の主な特徴は次のとおり。
・第13世代インテルCore i7/i9プロセッサ搭載モデルを選択可能 ・高性能なグラフィックス(NVIDIA GeForce RTX)を搭載可能 ・ミニタワーボディを採用 ・プラチナシルバー/グラファイトシャーシを選択可能 ・CPUクーラーに空冷/水冷式を選択可能 ・光学ドライブは非搭載 デルのハイエンドデスクトップPCということもあり、最新の第13世代インテルCore i7/i9プロセッサ+DDR5メモリにNVIDIA GeForce RTXシリーズを組み合わせることが可能。性能に妥協したくない人、ゲームを存分に楽しみたい人、動画/画像編集を快適に行いたい人向けの構成に仕上がっています。 Dellアンバサダーイベントに招待されてXPSデスクトップ(8960)に触れることできたので、 ここではXPSデスクトップ(8960)の特徴・スペック・デザイン等について詳しく解説します。 (*DELLパソコンの型番(このモデルの場合「8960])を確認する方法はこちらを参照してください)。 DELL Webサイトの製品ページを確認する → XPS デスクトップ(8960) 詳細情報 【目次】
・1)スペックをチェック(第13世代インテルCoreプロセッサ搭載)
・2)パッケージ別の構成をチェック ・3)ブラックとシルバーのシャーシを選択可能 ・4)ミニタワーボディを採用 ・5)特徴をチェック ・6)各パーツをチェック ・7)筐体内部をチェック ・8)同梱物をチェック ・9)まとめ *ここに記載されているスペック・構成・価格は記事執筆時点のものです。最新情報については必ずDELL Webサイトでご確認ください。レビュー機は展示機です。
1)スペックをチェック(第13世代インテルCoreプロセッサ搭載)
XPSデスクトップ(8950)の主なスペックをチェックしてみましょう。参考に先代モデルのXPSデスクトップ8950のスペックと比較しています。
【CPU】
CPUは、第13世代インテルCoreプロセッサ搭載モデルを選択可能。
■第13世代インテルCoreプロセッサの特徴■
第13世代プロセッサでは特徴の異なる2種類のコア(Performance-cores(Pコア)とEfficient-cores(Eコア))を混在させています。コア数を単純に増やすとマルチスレッド性能は向上しますが、消費電力が大きくなってしまいます。第13世代プロセッサでは、パフォーマンスが低めながら消費電力の小さいEfficient-coresとパフォーマンスが高いPerformance-coresを使い分けることにより、パフォーマンスを高めつつ消費電力を抑えることが可能になっています。
XPSデスクトップ(8960)ではインテルCore i7 13700/13700K/インテルCore i9 13900Kプロセッサ搭載モデルが選べます。
コアの数が多いため、より多くのタスクを並列処理することができます。プロセッサ名の最後に「K」が付いているモデルは、オーバークロック可能です。
それぞれスペックに関しては、第12世代プロサッサよりも数値が向上しているのがわかります。
【メモリ】
メモリは16GB/32GBメモリ搭載モデルを選択可能。いずれも2×8GB/2×16GBというデュアルチャネル構成になっており、高速アクセスを実現。メモリスロットは2基搭載されています。
(出典:マニュアルの59ページ)
16GB/32GBのいずれのメモリ構成でも、使用するメモリは2つのため、2つのスロットは占有されている状態です。
先代モデル(8950)では4基のスロットが搭載されているので2つ減りました。それに従い、最大搭載可能メモリ容量も128GBから64GBに削減されています。スロットが減ったのはちょっと残念。スロットに空きがあると簡単にメモリを増設できるので将来的な性能アップを見込めるんですけどね(増設は保証の対象外です)。 先代モデル同様、DDR5メモリを搭載しています(上の画像は先代モデル(8950)搭載メモリ)。
【ストレージ】
ストレージは、高速アクセスなSSDをブートドライブに設定しているため、高速に起動できます。SSDのみの構成に加え、1stストレージにSSD、2ndストレージにHDDを搭載したハイブリッド構成を選択できます。
SSD+HDDのハイブリッド構成だと、高速アクセスできるSSDと大容量データを安価に保存できるHDDのいいとこ取りが可能です。
・512GB PCIe M.2 SSD +2TB SATA 7200 RPM HDDD
・1TB PCIe M.2 SSD + 2TB SATA 7200 RPM HDDD ・1TB PCIe M.2 SSD のいずれかを搭載したモデルを選択できます。 【グラフィックス】
■NVIDIA GeForce RTXシリーズ搭載モデルを選択可能■
グラフィックスには、NVIDIA GeForceの最上位のRTXシリーズ搭載モデルを選択可能。高い描画処理能力が求められるゲームや動画/画像編集などのクリエイティブワークに使えます。
(上の画像は、XPS 8950に搭載されているNVIDIA GeForce RTXグラフィックス)
現時点では、次に示す5種類のグラフィックス搭載モデルが用意されています。最新シリーズであるRTX40シリーズのNVIDIA GeForce RTX 4080搭載モデルも選択できます。
・NVIDIA GeForce RTX 3050 8GB GDDR6 ・NVIDIA GeForce RTX 3060 12 GB GDDR6 LHR ・NVIDIA GeForce RTX 3060 Ti 8GB GDDR6 LHR ・NVIDIA GeForce RTX 3070 8GB GDDR6 LHR ・NVIDIA GeForce RTX 4080 16GB GDDR6X 【グラフィックスの比較】
■NVIDIA RTXシリーズの特徴■
NVIDIAからはGeForce GTXシリーズとRTXシリーズが提供されています。
NVIDIA GeForce GTXシリーズよりもRTXシリーズの方が性能/価格とも高くなりますが、大きな違いはRTXシリーズがリアルタイムレイトレーシング(Real Time Ray Tracing)に対応している点。
レイトレーシングとは、光の屈折などを計算してリアルな映像に仕上げるテクノロジーのこと。この技術により、リアルさが増します。ただし、この計算を行うには高い処理性能が必要で時間もかかります。そこでリアルタイムでこうした計算を行えるようにする技術がリアルタムレイトレーシングです。
ただし、リアルタムレイトレーシングを活用するにはゲーム側が対応している必要あります。対応しているゲームでリアルな映像を楽しみたい場合、価格が高くてもいいならRTXシリーズがオススメです。
リアルタムレイトレーシング対応のゲームをする予定がなくてコストパフォーマンスを重視するのならGTXシリーズを搭載した他のモデルを検討するといいでしょう。
■LHRとは?■
なおNVIDIA GeForce RTX 30xxシリーズのモデル名の最後に「LHR」と表記されているモデルがありますが、これは「Lite Hash Rate」の略で、仮想通貨マイニングのパフォーマンスを下げるよう調整することでマイニング向けに購入されないようにしたモデルのことです。
マイニング熱の高まりを受けて高性能グラフィックスが入手しづらくなる状況が発生しましたが、NVIDIAでは、LHRモデルを提供することで、市場の棲み分けを図っています。
マイニング以外のゲーム/編集作業等では、通常盤とLHR版のパフォーマンスは同程度とされているので、こうした用途にマシンを使うのであればあまり気にしなくてもいいかもしれません。
2)パッケージ別の構成をチェック
New XPSデスクトップ(8960)に用意されている基本パッケージは次のとおり。
【インテルCore i7-13700プロセッサ搭載モデル】
【インテルCore i7-13700K/Core i9-13900Kプロセッサ搭載モデル】
DELL Webサイトの製品ページを確認する → XPS デスクトップ(8960) 詳細情報 3)ブラックとシルバーのシャーシを選択可能
New XPSデスクトップ(8960)では、プラチナシルバー(シルバーカラー)のシャーシと
グラファイト(ブラックカラー)のシャーシを選択可能
グラファイトの方は精悍な仕上がり。
前面部の上部はマット調の仕上がり。
下半分は格子模様となっています。
プラチナシルバーは軽快な印象を与え、グラファイトは落ち着いた雰囲気を醸し出します。
先代モデルでは、底面部の足の形状が、カラーリングによって異なっていましたが、本モデルでは同じデザインのようです。
4)ミニタワーボディを採用
New XPSデスクトップ(8960)は、ミニタワー型筐体を採用。
幅はなんとか片手で掴めるぐらいの大きさ。
すごく大きいという印象は受けないですね。
展示機は34インチ横長パネル搭載のモニタに接続されていました。
(上の写真は先代モデルのXPSデスクトップ(8950))
先代モデル(8950)とボディの大きさはほぼ同じです。
New XPSデスクトップ(8960)の拡張性は次の表のとおり。
PCI Expressスロットはx16が1基(上の画像の14)、x4が2基(上の画像の15と16)搭載されています。
5)特徴をチェック
XPSデスクトップ(8960)の特徴をチェックします。
【空冷/水冷を選択選択可能】
New XPSデスクトップ(8960)では、CPUクーラーに空冷式 or簡易水冷式を選択できます。空冷式はファンを回転させてCPUに風を当てることで温度を下げますが、水冷式の場合、CPUファンの代わりに冷却液を循環させることでCPUを冷却します。
(上の画像は水冷クーラー搭載モデル)
■水冷式のメリット
・ファンの回転数を抑えることで静粛性が増す ・一般的に、空冷式よりも効率的に排熱できる ■水冷式のデメリット
・価格が高い ・液漏れのリスクがある 確認したところ、水冷にすると+8,470円かかります。静粛性にこだわりたい/排熱を抑えてパフォーマンス向上につなげたい、と考えているのなら、水冷式にするのもありかもしれません。
【光学ドライブ非搭載】
先代モデルは光学ドライブを搭載していましたが(上の画像は先代モデル)、
本モデルでは光学ドライブは非搭載となっています。これまでXPSブランドのデスクトップPCにはすべて光学ドライブが搭載されていたと思うのですが、ついに非搭載になりましたね。デスクトップPCに光学ドライブは必須、と考えてる人は注意してください。
外付け光学ドライブのオプションが用意されています。
【搭載しているUSB端子】
New XPSデスクトップ(8960)に搭載されているUSB端子は次のとおり。
前面部と背面部で合計9個のUSB端子を搭載。従来からあるType-A端子が7個、Type-C端子が2個です。
前面部にあるUSB 3.2 Gen 2 Type-Cは最大10Gbps、背面部にあるUSB 3.2 Gen 2×2 Type-Cは最大20Gbpsの速度でデータ通信できるため、対応するデバイスを接続することで高速なデータのやりとりが可能になります。
【映像出力端子】
利用可能な映像出力端子は、搭載しているグラフィックスに応じて次のとおり(マニュアルで確認しました)。
接続したいモニタの映像入力端子が利用可能かどうか事前にチェックしておくことをオススメします。
【460W/750W/1000W内蔵電源ユニット(PSU)を用意】
デルのWebサイトで確認したところ、プラチシルバーシャーシでは460W/750W内蔵電源ユニットが選択でき、グラファイトシャーシでは、460W/750Wに加えて、1000Wの内蔵電源ユニットを選択できます。
搭載するグラフィックスによって、推奨PSUが異なるので、適応したPSUを選択する必要があります。
6)New XPSデスクトップ(8960)の各パーツをチェック
New XPSデスクトップ(8960)の各パーツをチェックします。
■前面部
前面部に配置されているパーツ・端子類は次のとおり。
1. 電源ボタン 2. SDカードスロット 3. 3.5 mmヘッドフォン/マイクロフォンコンボジャック 4a. USB 3.2 Gen 1 Type-A×2 4b. USB 3.2 Gen 1 Type-A(PowerShare対応) 5. USB 3.2 Gen 2 Type-C(PowerShare対応) 前面部の中央には「XPS」のロゴが配置されています。 ■左側面部
下部に通気孔が配置されています。
■背面部
1)背面パネル 2)PCI-Express X16スロット 3)4)PCI-Express x4スロット 5)電源ポート 6)電源診断ライト 7)サービスタグラベル 8)パドロックリング 9)セキュリティケーブルスロット
背面パネルに搭載されている端子類は次のとおり。
1)ハードドライブアクティビティーライト 5)デュアルモードDisplayPort 1.4 (基本的に別途グラフィックスカードが搭載されているため、この出力端子は利用不可になっている可能性が高いと思います) 6) USB 3.2 Gen 2x2 Type-Cポート 7)USB 2.0 Type-Aポート(Smart Power On対応)×2 8)ネットワークポート 9)USB 3.2 Gen1 Type-Aポート×2
*2〜4/10〜12はサウンドポート 端子類が配置されている箇所は少し落ち込んだ設計になっており、ケーブル類を接続したときのスペースを確保できるようになっています。
展示機は、HDMI端子を介してモニタに接続されています。DisplayPort×3は空きの状態。
7)筐体内部をチェック
New XPSデスクトップ(8960)の筐体内部をチェックします。
サービスマニュアルによると、背面部右上にあるカバーラッチを固定しているネジを緩めてカバーラッチを手前に引くと、左側面部が外れます。
筐体内部は上のとおり(スペックにより実際の内部構成は異なります)。右上と左上にHDD、中央にCPU、その右にメモリ、CPUの下にグラフィックボード、一番下に電源ユニットが配置されています。
8)同梱物をチェック
New XPSデスクトップ(8960)の同梱物をチェックします。
New XPSデスクトップ(8960)には、有線タイプのキーボード/マウスが同梱されます。現時点では、他のタイプ(ワイヤレスタイプなど)は選択できず、1種類のキーボード/マウスのセットしか利用できません。
確認したところ、プラチナシルバーシャーシ/グラファイトシャーシのいずれを選んでも、ブラックのキーボード/マウスが同梱されるようです。
まとめ
以上、 New XPSデスクトップ(8960)について見てきました。主な特徴をまとめると次のとおり。
・第13世代インテルCore i7/i9プロセッサ搭載モデルを選択可能 ・高性能なグラフィックス(NVIDIA GeForce RTX)を搭載可能 ・ミニタワーボディを採用 ・プラチナシルバー/グラファイトシャーシを選択可能 ・CPUクーラーに空冷/水冷式を選択可能 ・光学ドライブは非搭載 New XPSデスクトップ(8960)は、デルのハイエンドデスクトップPCとして位置づけられています。第13世代インテルCore i7/i9プロセッサ搭載モデルを選択できるうえに、NVIDIA GeForce RTXグラフィックス搭載モデルを選択できるなど、圧倒的な描画処理能力を発揮できる仕様になっています。 ゲームを存分に楽しみたい、動画/画像の編集などの負荷のかかるクリエイティブワークに快適に処理したい、という人にオススメです。 DELL Webサイトの製品ページを確認する → XPS デスクトップ(8960) 詳細情報 【参考】先代モデルXPSデスクトップ(8950)動画
先代モデルXPSデスクトップ(8950)に関する動画をYouTubeにアップしています。
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