デルXPS 13(9340)レビュー

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XPS 13(9340)について詳しく解説します。
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DELL
XPS 13(9340)レビュー

XPS 13(9340)は、DELLのハイエンドシリーズ(XPS)に属する13.4インチパネルを搭載したモバイルノートPCです。

XPSシリーズノートPC最新モデル一覧 / デル13インチノートPC最新モデル一覧

XPS 13(9340)
シリーズ
 
特徴

Inspiron

3000シリーズ


上位
シリーズ
コストパフォーマンスに優れたエントリシリーズ
5000シリーズ Inspironシリーズの中間に位置づけられるミッドレンジシリーズ
7000シリーズ Inspironの中で最も性能にこだわったシリーズ
XPS 美しいデザインと高性能を両立させたスタイリッシュなノートシリーズ
Gシリーズ 高い描画処理能力を発揮できるゲーミングシリーズ
XPS 13(9340)の主な特徴は次のとおり。

・13.4インチパネル搭載
・インテルCore Ultraプロセッサ搭載
・ボディにアルミとガラスを用いることでスタイリッシュなデザインに仕上がっている
・タッチファンクションメディアキー/ゼロラティスキーボード/シームレスタッチパッド搭載


先進的なテクノロジーを採用しつつ、質感の高いデザインを備えたハイパフォーマンスノートです。
タッチファンクションメディアキーなどの新しいテクノロジーを搭載しているという点では、2022年に発売されたXPS 13 Plus(9320)の進化版ということが言えるでしょうね。
メーカーからXPS 13(9340)をお借りすることができたので、ここではXPS 13(9340)について詳しく解説したいと思います。
【XPS 13 Plus(9320)レビュー】
XPS 13 Plus(9320)について解説しています。詳しくは、XPS 13 Plus(9320)レビューを参照してください。
(*DELLパソコンの4桁の型番(このモデルの場合は「9340」)を確認する方法はこちら)。
【参考】Dell XPS 13(9340)動画
Dell XPS 13(9340)に関する動画をYouTubeにアップしています。
【参考】Dell XPS 13(9340)とXPS 13(9350)の比較動画
Dell XPS 13(9340)の後継モデルとして登場した、インテルCore Ultraシリーズ2(Lunar Lake)搭載のXPS 13(9350)と比較した動画をYouTubeにアップしています。
【レビュー目次】
*ここに記載されているスペック・構成・価格は記事執筆時点のものです。最新情報については必ずDELL Webサイトでご確認ください。レビュー機はメーカーの貸出機(プラチナシルバーカラーモデル)/イベントの展示機(グラファイトカラーモデル)です。

【レビュー機のスペック】
インテルCore Ultra 5 125Hプロセッサ/16GBメモリ/512GB SSD/ Intel Arcグラフィックス
1)スリムな13.4インチモバイルPC
本モデルは13.4インチパネルを搭載。
14インチパネルを搭載した他のノートPCと比較してみました(上の画像の左がレビュー機、右が14インチノートPC)。
縦横比16:10のパネルを採用しています。
4辺スリムベゼルを採用しているため、ボディがコンパクト。
厚さは約15.3mmしかなく、極細です。
とてもスリムなのでつかみやすく、ボディが小さめなのでハンドリングしやすいですね。
重量は約1.21kg(実測値)。
それほど重くはないのですが、持ち上げると少し「ずしっ」とする感じがあります。
「すごく軽い」という印象ではありませんが、僕的には外に持ち出そうと思える重さです。
本当はもうちょっと軽くて1kg程度だと機動性が格段に アップするんですけどね。
ボディがコンパクト/スリムなのでビジネスバッグや
デイパックからの出し入れは非常にスムーズです。
2)先進的なキーボード/タッチパッドを採用
先代モデルのXPS 13(9315)から、大きく変わった点として 本モデルでは、タッチファンクションキー/ゼロラティスキーボード/シームレスタッチパッドという新しいテクノロジーを搭載している点が挙げられます。
見た目は未来的な感じがして非常に格好いいですね 高級文具のような仕上がりで、一般的なノートとは明らかに違います。
キーボードの一番上にあるファンクションキーが、物理的なキーではなく、 タッチキー式になっており、 指で触れる形で操作します。
ボタンがイルミネーション式になっていますね。
これまで物理的なキーに慣れているので、最初はちゃんと押せているのか判断しづらく感じましたが、しばらく使っていると慣れてきて、個人的には、そんなに使いづらさを感じませんでした。結構反応いいです。
もちろん物理的なキーの方が使いやすいとは思いますが、使った感じがこれまでとは全く違うので、新しいもの好きな人にとってはいいかも。
なおメディアキーとFキーの切り替えを行うことができます。 Fnキーを長押しすると、別のキーが表示されます。
またFn+Escキーで、切り替えを固定することが可能です
キーボードにはゼロラティスキーボードを採用。 格子模様みたいで、すごく洗練された感じ。 デザイン的には最高ですね。
ただし、隣のキーとの間にスペースがないため、 タイピング中、誤って隣のキーを押してしまうことがあります。
僕的には一般的なキーボードと比べて、隣のキーに指が引っかかって 押し間違えが発生しやすく、慣れが必要と感じました。
キーボードの左右が
ボディのぎりぎりのところまで来ており、
キーピッチ(キー間の距離)は19.05mm。 フルサイズのキーボードと同程度を確保しているため、窮屈さは感じません。
キーストロークは浅めです。強く押してもボディのたわみはほとんど感じません。
キーボードの押し心地は従来のキーを押した時とそんなに変わらないですね。打鍵感は柔らかめ。軽く押すだけで反応してくれます。個人的にはもう少し固いほうが好きかな。打鍵音はそれほど大きくないですね。
半角・Tab・Shiftキーが大きめ。
Enterキーも大きめで押しやすいです。
ただしEnterキーの上に小さめの電源ボタンがあり、 backspaceキーを押そうとして誤って電源ボタンを 押してしまうことがあります。
電源ボタンはちょっと低くなっており、軽く押すぐらいでは誤動作しないような 仕様になっているのですが、慣れないうちは電源ボタンを押してしまうんじゃないかと、 ちょっとびくびくしてしまいますね。
あと、backspaceキーの左のキーが少し小さめです。
リフトアップヒンジではないのでキーボードに傾きはありません
キーボードにはホワイトのバックライトを装備。
メディアキーを使ってオン・オフの切り替えが可能 明るさの強弱の設定はできないみたいです
レビュー機は、日本語キーボードを採用していますが、英語キーボードも選択可能。
折角美しいデザインを採用しているので、英語キーボードにした方が、 よりシンプルになり、洗練された感じに仕上がるかもしれないですね
シームレスタッチパッドを採用
名前のとおり、タッチパッドの領域が見た目にはわからず、 デザイン的には非常に美しいです。
ガラスが用いられており、 触った感触はちょっとすべすべしていて、滑りがいいですね。指紋や汚れはほとんど目立たないです。
一般的なタッチパッドがあるあたりを触れば操作できます。 タッチパッド以外の左右の領域を触っても反応しません。
見た目ではどこがタッチパッドかはわからないので、慣れが必要ですね
クリックボタン部分を押し込む深さは浅め。軽く押すだけで反応してくれます。
個人的には、そんなに違和感なく使えました。 タッチパッドを目視しなくても普通に使えたので、シームレスタッチパッドだということを忘れてました。
たまにうまく反応してくれないことがありますけど、 全体的にはそんなにストレスは感じないかな。
クリック音は、カチッという乾いた音。 あまり耳障りには感じませんでした。
新しいテクノロジーを採用したキーボード/タッチパッドなので、使い始めは違和感を覚えるかもしれないですね。使った感想については個人差が出てくると思います。
3)スペック
XPS 13(9340)の主なスペックをチェックしてみましょう。
 
XPS 13(9340)
ディスプレイ
13.4インチ, FHD+ 1920 x 1200, 30-120Hz, 非タッチ, 非光沢, 500 nit
13.4インチ, QHD+ 2560 x 1600, 30-120Hz, タッチ, 反射防止, 500 nit
13.4インチ, 3K+ 2880 x 1800, 60Hz, タッチ, 反射防止 , 400 nit
CPU
インテルCore Ultra 5 125H
インテルCore Ultra 7 155H
メモリ
16GB, LPDDR5X, 7467MT/s, オンボード, デュアル チャネル
32GB, LPDDR5X, 7467MT/s, オンボード, デュアル チャネル
64GB, LPDDR5X, 7467MT/s, オンボード, デュアル チャネル
ストレージ
512GB/1TB/2TB/4TB  M.2, PCIe NVMe, SSD
(4TBは後日発売予定)
グラフィックス
インテル Arc グラフィックス
主な端子類
2 x Power Delivery (Type-C®)対応Thunderbolt 4 (40 Gbps)ポート
カラー
プラチナシルバー/グラファイト
寸法
高さ:15.30 mm x 幅: 295.3mmx 奥行き: 199.1 mm
最小重量
1.19kg
【CPU】
CPUにインテルCore Ultra 5/7プロセッサを搭載したモデルが用意されています。Core Ultraプロセッサは、省電力を実現しているほか、CPU内蔵グラフィックスとしてインテルArcグラフィックスを採用しており、描画処理能力を高めています。またNPU AIエンジンを搭載しています。
インテルCore Ultra
性能
特徴
★Hシリーズ



高性能ノートPC向け/性能重視
Uシリーズ
スリムノートPC向け/消費電力重視
Core Ultraプロセッサには、「Hシリーズ」と「Uシリーズ」が用意されています(「Pシリーズ」は用意されていません)が、本モデルではHシリーズ搭載モデルを選べます。各プロセッサの主な詳細は次のとおりです。
CPU
インテルCore Ultra 5 125H
インテルCore Ultra 7 155H
コアの数 14
(Performance-cores:4)
(Efficient-cores:8)
(低消費電力Efficient-core:2)
16
(Performance-cores:6)
(Efficient-cores:8)
(低消費電力Efficient-core:2)
スレッドの数 16 22
ターボ・ブースト利用時の最大周波数 4.50GHz 4.80GHz
キャッシュ 18MB 24MB
AI専用NPU
【メモリ】
メモリは16GB/32GB/64GB搭載モデルを選択可能。
16GB容量があれば、このクラスのノートPCで実行するタスクで、ストレスを感じるシーンは少ないでしょう。パフォーマンスに妥協したくなければ32GBメモリ、さらには64GBメモリ搭載モデルを検討するのも有りだと思います。ただし、オンボードタイプのため、購入後に増設・換装することはできません。
【ストレージ】
ストレージはSSD搭載モデルを選択可能。高速アクセスできるPCIe NVMeタイプのSSDを搭載しています。容量は512GB/1TB/2TB搭載モデルを選択できます。
【グラフィックス】
グラフィックスはCPU内蔵タイプのIntel Arcグラフィックスを搭載。「Intel Arc」という名前は、以前はインテルの独立タイプのグラフィックスに付けられていたのですが、新しいCore Ultraプロセッサの内蔵グラフィックスにも使われるようになりました。インテル担当者によると、従来のCPU内蔵グラフィックスと比べて、描画処理能力がアップしているそうです。
XPSシリーズのXPS 14/XPS 16では、NVIDIA GeForce RTXシリーズ搭載モデルを選べるので、 描画処理能力が必要な人はこちらを検討してみてもいいかもしれません。
本モデルは、デザインがよく、コンパクト/スリムなボディで、 新しいテクノロジーのキーボード/タッチパッドを採用しているため、 この記事執筆時点での最小構成価格は209,980円とちょっと高めに設定されています。
4)ベンチマーク
性能をベンチマークで測定しました。レビュー機のスペックはこのとおり

【レビュー機のスペック】
インテルCore Ultra 5 125Hプロセッサ/16GBメモリ/512GB SSD/ Intel Arcグラフィックス
負荷が中程度のベンチマーク「ファイナルファンタジー14 漆黒の反逆者」を実行したところ、「高品質」で「とても快適」、最高品質で「快適」という結果。
重い負荷のかかるFF15ベンチマークの結果は 「軽量品質」で「普通」、「高品質」で「重い」という結果。
重い負荷がかかるゲームの快適動作は難しいですが、負荷がそれほど重くないゲームであれば、ある程度快適に使える、ということがわかります。
ネットを見る/動画を再生するなど、モバイルPCで行うことの多い、 負荷が軽めのタスクを実行している際、 ストレスを感じシーンはほとんどありませんでした。
ファンの音をスマホの騒音計アプリで計測してみました(スマホのアプリなので数値が正確ではない可能性があります)。
ネットを見るなど一般的な使い方をしているときは 20dB程度で静か。ほとんどファンの音が聞こえてきません。
FF15ベンチマーク実行時、30db程度で、ファンの回転音が少し聞こえてきます。 静かな環境で、ちょっと耳障りかな、という程度で 個人的にはうるさく感じませんでした。
一般的な使い方をしているとき、熱はほとんど感じませんが、 FF15ベンチマーク終了直後、底面部が少し熱くなります。
通気孔は背面部だけで底面部には見当たりません。 底面部にアルミを用いていると思うので、 底面部全体で熱を放出する感じでしょうか。 なので、負荷がかかった後、底面部の熱がとれるのに時間がかかる印象を受けました。
5)質感の高いデザイン
本モデルはアルミ削り出しボディを採用
非常にスタイリッシュなデザインです
光の当たったところの反射が綺麗ですね。洗練された感じに仕上がっており、高級感があると思います。 外に持ち出したときも満足度高そう。
表面を触るとすべすべした仕上がり。 すごく滑らかな感触で心地いいです。 汚れも目立ちにくいですね。
底面部も美しい感じ
カラーリングはグラファイトとプラチナシルバーを用意(上の画像はイベントに展示されていたグラファイトカラーモデル)。
レビュー機はプラチナシルバー。
非常に明るいカラーリングです。軽快な感じがしますね。
イベントにグラファイトモデルが展示されていました。 落ち着いた雰囲気ですが、指紋が目立ちやすいかな。
他のXPSモデル(XPS 13 Plus)でも、この2つのカラーリングが用意されていましたが、 担当者によると、プラチナシルバーの方が圧倒的に人気が高いそうです。
ガジェだるま的にもプラチナシルバーの方が明るくて、見た目も映える感じで好きかな。
6)特徴・使い勝手をチェック
【搭載している端子類】
搭載している端子類はUSB Type-C×2のみ。HDMI端子、SDカードスロット・ヘッドホン端子は非搭載です。もう少し端子類が多い方が便利なんですが、本モデルではスリムさ/ミニマムなデザインを最優先しています。
USB Type-C
本モデルでの対応
備考
Alt Mode-DisplayPort 外部映像出力可能 Alt mode対応のUSB Type-Cケーブル必要
PowerDelivery対応 受給電可能 高速充電可能

Thunderbolt 4

最大40Gbpsで転送可能 Thunderbolt 4対応機器と接続する必要あり
2つあるUSB type Cのいずれの端子も、DisplayPortおよびPower Deliveryに対応しているため、外部映像出力、受給電が可能です。またThunderbolt 4にも対応しているので、対応デバイスと接続すれば高速データ転送可能です。
電源端子が搭載されておらず、充電時にはUSB Type-C端子に接続する形式を採用。したがって、充電時にはUSB Type-Cが1つしか利用できなくなります。
USB Type-CはDisplayPortに対応しているため、映像出力端子として使用できます。上の画像は27インチモニタ(USB-TypeC映像入力端子搭載モデル)にUSB Type-Cケーブルで接続しています。
ちなみに、要件を満たすモニタに接続すれば、USB Type-Cケーブルで接続するだけで、映像出力に加え、充電も実行可能。
2つのUSB Type-C端子から同時にモニタに接続して3画面出力することが可能。
USB Type-C端子経由で4Kモニタに接続したところ4Kの解像度(3840×2160ドット)で出力することができました。
【Copilotキー搭載】
Copilotキーを搭載。このキーを押すと、AIアシスタント機能であるCopilot in Windowsを起動できます。
【Webカメラ】
1080p (30 fps)フルHDカメラを搭載。カメラシャッター機能は搭載されていません。
【認証機能】
電源ボタンに指紋認証機能を搭載。顔認証も利用可能です。
【バッテリ駆動時間】
DELL Webサイトの製品ページにバッテリ駆動時間の記載がなかったので、バッテリ駆動時間を実際に計測してみました。4-セル 54WHrのバッテリを内蔵。

[設定]
ディスプレイ輝度:80/電源モード:バランスに設定した状態
条件1)基本的に何もしない
条件2)YouTubeの動画を標準サイズで再生しつつ、Web閲覧/テキスト入力などの操作を行う
条件1
条件2
1時間経過したときのバッテリ使用量
9%
15%
推定バッテリ駆動時間
約11.1時間
約6.7時間
*推定バッテリ駆動時間は1時間経過したときのバッテリ使用量をベースに単純計算で算出
*バッテリ駆動時間は、構成/使用状況等によって大きく異なると思うので、あくまで参考程度にしてください。
条件1の何もしない状態で約11.1時間、条件2の動画再生した状態で約6.7時間バッテリが駆動する計算です。
【サウンド】
スピーカーは底面部の左右に配置。実際に音楽を聴いてみると広がりはありますが、ちょっとシャリシャリする感じはありますね。尖った感じというか。本モデルはスリムタイプなのですごく高音質という感じではありませんが、聞き慣れてくると、そんなに気にならなくなりました。
7)各パーツをチェック
【ディスプレイ】
13.4インチパネルを搭載。
 
1920×1200ドット
(FHD+)
2,560×1,600ドット
(QHD+)
2,880×1,800ドット
(3K+)
有機EL(OLED) × ×
光沢/非光沢 非光沢 反射防止 反射防止
タッチ 非タッチ タッチ タッチ
色域 100% sRGB 100% DCI P3 100% DCI P3
輝度 500nit 500nit 400nit
最大リフレッシュレート 120Hz 120Hz 60Hz
上記3つのパネルを搭載したモデルの中から選択可能。
■有機EL(OLED)
本モデルでは2,880×1,800ドットの3K+パネルのみ有機ELを採用しています。有機ELパネルは、色の表現が鮮やか/黒い部分が白っぽくならないという特徴があります。レビュー機はOLEDパネル搭載モデル。
有機ELディスプレイの主なメリット/デメリットは次のとおり。
・高画質
・黒をしっかり表現できる
・レスポンスが速い
・焼き付きが発生しやすい
有機ELパネルは、描写がとても綺麗なので、画面表示に引き込まれると思います。液晶パネルとは一線を画する仕上がりなので、映画を綺麗な映像で楽しみたい人、とにかく画質にこだわる人なら有機EL搭載モデルを強くオススメします。
■光沢/反射防止パネル
FHD+は非光沢パネル、QHD+/3K+パネルは反射防止パネルを採用。
 
メリット
デメリット
光沢パネル ・色の表現が鮮やかなので、映像/画像を楽しめる ・照明など、周りの物の映り込みが発生しやすい。
・ぎらつきが多いので、長時間見続けた時の目への負担が大きい
光沢パネル
(反射防止あり)
・光沢パネルよりも映り込みが発生しにくく、非光沢パネルよりも色の表現が鮮やか。
(光沢パネルと非光沢パネルのいいとこ取り)
非光沢パネル ・映り込みが発生しにくいので、いちいちディスプレイの角度を調整しなくてもいい
・ぎらつきが少ないので目への負担が軽い
・光沢パネルと比べて、色の表現が淡い感じになる
非光沢パネルの場合、映り込みやぎらつきが少ないので長時間作業する際の眼の疲れを軽減できますが、色の鮮やかは光沢パネルに劣ります。
反射防止パネルは、光沢パネルと非光沢パネルのいいとこ取りをしたパネル。光沢パネルよりも映り込みが発生しづらく、非光沢パネルよりも色の表現が鮮やかです。レビュー機は反射防止パネルを搭載しています。
■タッチパネル
FHD+パネルは非タッチパネル、QHD+/3K+パネルはタッチパネルです。タッチパネルだと、直感的に操作したいときに便利ですね。
■色域

FHD+パネルはsRGB 100%の色域を確保。一般的な用途であれば十分な色域を確保できると思いますが、QHD+/3K+パネルでは、広い色域を表現できるデジタルシネマの規格DCI-P3のカバー率100%を実現しています。一般的なモニタよりも、多くの色を忠実に表現できるため、クリエイターワークにぴったりです。

色域の狭いパネルと比較してみました。上の画像の左がレビュー機、右が色域が狭いパネル搭載モデル。色域が狭いパネルは暖色系が黄色っぽく表現されますが、本モデルは、より忠実に色を再現できます。
■輝度
輝度とは、ディスプレイの明るさのこと。数値が大きい方が明るいパネルであることを示します。明るいパネルの方が、色の表現が鮮やか/周りの環境が明るくても見やすい、という特徴があります。
一般的なノートPCの場合、約300nitという輝度のパネルを搭載していること多いのですが、本モデルの場合、最大輝度が400nit〜500nitという明るいパネルを採用しています。
■リフレッシュレート
リフレッシュレートとは、1秒間に画面が何回書き換わったかを計測する値です。Hz(ヘルツ)によって示され、1秒間に60回書き換わると60Hzと表現されます。リフレッシュレートが低いとチラツキが生じたり、映像が滑らかに表現されない、などの問題が生じます。

一般的なモニタのリフレッシュレートは60Hz。最大120Hzのパネルを選べば、より滑らかに表現することが可能。動きの速い映像やゲームを楽しむときに大きな威力を発揮できると思います。
【左側面部】
USB Type-Cを配置。
【右側面部】
USB Type-Cを配置。端子類は、この2つのみです。
【前面部】
前面部に端子類はなし。
【背面部】
背面部にも端子類はなし。
【底面部】
底面部に通気孔は見当たりません。
中央に「XPS」のロゴを配置。
8)同梱物をチェック
ACアダプタと電源ケーブル。
ACアダプタは60W型
非常にコンパクトです
厚みもそれほどありません。
ACアダプタと充電ケーブルが繋がっているケースが多いのですが、 本モデルのACアダプタはケーブルを取り外し可能。
Type-Cで接続しており、取り外すとType-Cケーブルとして利用可能なので、 モバイルバッテリからの充電なんかに活用できると思います
電源ケーブルは結構しっかりとしたつくり
本体の左右にあるUSB Type-Cのどちらからでも充電できます。
ACアダプタとケーブルを合わせた重量は256g
本体と合わせた重量は1.464kg。がんばれば一緒に持ち歩こうと思える重さかな。
まとめ
以上、XPS 13(9340)について見てきました。主な特徴をまとめると次のとおり。

・13.4インチパネル搭載
・非常にスリムでコンパクトなモバイルPC
・インテルCore Ultraプロセッサ搭載
・ボディにアルミとガラスを用いることでスタイリッシュなデザインに仕上がっている
・タッチファンクションメディアキー/ゼロラティスキーボード/シームレスタッチパッド搭載
13.4インチパネルを搭載した非常にスリムでコンパクトなモバイルPC。アルミ削り出しボディを採用することでスタイリッシュなデザインを実現。NPU内蔵のインテルCore Ultraプロセッサを搭載しています。ゼロラティスキーボード/シームレスタッチパッドなどの新しいテクノロジーを導入することで、未来感満載です。
価格が少し高めに設定されていますが、見た目にこだわりたい、新しいテクノロジーを試してみたい、性能にはこだわりたい、という人にオススメです。