Vostro 220 ST(スリムタワー)特徴解説

Vostro(デスクトップ)には、拡張性に優れたミニタワー型のVostro 220MTとスリムタイプのVostro 220ST、および高パフォーマンスのVostro 420の3つのモデルが用意されています。

Vostro 220スリムタワーは個人事業主および中小企業向けのVostroシリーズのスリムタイプデスクトップです。Vostroシリーズとして、他に220MTと420が提供されていますが、いずれもミニタワー型であり、スリムタイプはこの220STだけです。ちなみにSTとは「Slim Type」の略です。

幅は約10cmで縦置き・横置きいずれも可能なため、設置場所に関する柔軟性性は高くなっています。モニタの下に横置きしてもよいし、机の下に縦置きしてもよいでしょう。ただし、縦置きした場合、横方向から強い衝撃を受けると倒れることがあるので、縦置きするのであれば、何かに寄り添う形で置いた方がいいでしょう。

スリムタイプだから性能面で妥協しているかといえば、そんなことはありません。性能的には、ミニタワー型の220MTとほとんど遜色ないレベル。

搭載できるCPUは、Intel Celeron、Pentium Dual Core、Intel Core 2 Duoの3種類。ビジネスシーンでの使用を想定するなら、十分なパフォーマンスを発揮してくれるはずです。コストパフォーマンスを重視するのであれば低価格CPUであるCeleronを、性能を重視するのであれば、コアを2つ搭載したCore 2 Duoを選ぶとよいでしょう。

またスリムタイプマシンの場合、グラフィックチップがオンボードの仕様になっていることが多いのですが、このVostro 220STの場合、オプションで256MBのグラフィックスメモリを搭載したグラフィックボードを選択することができます。画像や映像を取り扱う場合に重宝しそうです。

LAN端子として10/100/1000ネットワークアダプタを搭載しています。低価格パソコンの場合、1000Mbps対応のネットワークカードアダプタを搭載しているモデルは少ないのですが、このVostro 220STでは、しっかりと対応してくれています。1000Mbps対応環境を構築していれば、購入後新たにLANカードを増設しなくても、即座にインターネットに高速アクセスすることができます。

スリムタイプマシンながら、拡張性もしっかりと確保されています。 PCI: 2 スロット、PCIe x1: 1 スロット、PCIe x16 (グラフィックス): 1 スロットを確保。ただし、すべてロープロファイル仕様のカードしか搭載できません。このあたりはスリムマシンの宿命です。購入後必要となる機能が、ロープロファイルに対応しているかどうか確認する必要があるでしょう。

拡張ベイは、5.25インチ×1、3.5インチ×1、内蔵 3.5インチハードディスクドライブベイ×2となっています。5.25インチベイが2つ必要となる場合など、拡張性を重視するのであれば、ミニタワー型のVostro 220MT、420がおすすめです。

○： スリムタイプなので置き場所に困らない/ビジネスシーンで使用するのに十分な性能を確保している
×： やや拡張性に難がある

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