Dell G5ゲーミングデスクトップ(5090)購入レビュー

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ゲーミングノートDell G5ゲーミングデスクトップ(5090)について詳しくレビューします。
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Dell G5ゲーミングデスクトップ(5090)購入レビュー

Dell G5ゲーミングデスクトップ(5090)は、コンパクトなボディを採用したゲーミングデスクトップ。Gシリーズに属しています。

Dell G5ゲーミングデスクトップ(5090)レビュー
Gシリーズは、手軽にゲームを楽しんだり、負荷のかかる動画/画像編集を快適に処理できるよう設計されたハイパフォーマンスシリーズです。「G」は「Game」と「Graphics」のGを現しています。

性能的には、従来からあるエントリータイプのInspironシリーズとゲーミングに特化したAlienwareの中間に位置づけられています。Inspironシリーズよりも高いパフォーマンスが必要だが、Alienwareは価格が高すぎる/デザインが奇抜すぎる、という人向けの構成/デザインになっています。

これまでGシリーズはノートPCだけが用意されていましたが、今回初めてGシリーズのデスクトップPCが用意されました。また、このクラスのデスクトップPCとしてInspironゲーミングデスクトップが提供されていましたが、Gシリーズに統合されました。

Dell G5ゲーミングデスクトップ(5090)の主な特徴は次のとおり。

・デスクトップゲーミングPCとしてはコンパクトなボディ
・特徴的なフロントデザイン
・第9世代インテルCore i5/i7プロセッサ+NVIDA GeForce GTX/RTXグラフィックスを搭載可能
・充実した基本性能を誇る
・お手頃価格を実現したゲーミングマシン

Dell G5ゲーミングデスクトップ(5090)を購入したので、ここではDell G5ゲーミングデスクトップ(5090)の特徴・スペック等について解説したいと思います。

*2020/7追記:G5ゲーミングデスクトップ(5090)の後継モデルとしてNew G5ゲーミングデスクトップ(5000)が登場しました。第10世代インテルCoreプロセッサを搭載しているほか、前面LEDライトのカラーをカスタマイズできるなど、機能アップが図られています。ボディのデザイン/大きさは共通しています。詳しくはNew G5ゲーミングデスクトップ(5000)詳細情報を参照してください。
【レビュー目次】
*ここに記載されているスペック・構成・価格は記事執筆時点のものです。最新情報については必ずDELL Webサイトでご確認ください。レビュー機は購入品です。
1)ゲーミングPCとしてはコンパクトなボディ


G5ゲーミングデスクトップ(5090)はミニタワー型のボディを採用。


寸法は、幅169mm×高さ367mm×奥行き308mm。光学ドライブを非搭載にすることで、ボディの小型化を追求しています。


B5サイズのノートと比べたところ。


奥行きが短くなっているのがわかります。

拡張性は次のとおり。

 
拡張性
メモリスロット
4
ストレージベイ
2.5インチドライブベイ×2
3.5インチドライブベイ×1
M.2ドライブ
1
拡張スロット
PCI-Express x16 ×1
PCI-Express x4 ×1
PCI-Express x1 ×1

メモリスロットは4基搭載。

1台の3.5インチ ベイと2台の2.5インチ ベイを含む、合計3台のベイを搭載しており、ストレージ容量の拡張が可能です。SSDを搭載できるM.2 PCIeスロットは1つ搭載。

拡張スロットは、PCI Express x16、PCI Express x4、PCI Express x1を搭載。このG5ゲーミングデスクトップ(5090)はPCI Express x16が標準構成でグラフィックスボードの接続に使用されています。


24インチ液晶モニタの横に置いたところ。

ゲーミングデスクトップPCとしてはコンパクトに仕上がっています。これぐらいの大きさであれば、置き場所に困るシーンは少ないと思います。

DELLのミニタワーモデルのメインストリームであるXPSタワーと比較してみました。上の写真の左がXPSタワー、右がG5ゲーミングデスクトップ(5090)です。

→参考:XPSタワー(8930)レビュー
 
XPSタワー
G5 デスクトップ
180mm 169mm △11mm
高さ 386.5mm 367mm △19.5mm
奥行き 356mm 308mm △48mm
最小構成重量 10kg 7.6kg △2.4kg
寸法を比べると上の表のとおり。Dell G5ゲーミングデスクトップ(5090)の方が、コンパクト/軽量化されているのがわかります。
こちらは、DELLのAlienwareゲーミングPC Alienware Aurora(R9)と比較したところ(→Alienware Aurora(R9)レビュー)。G5(5090)の方が非常にコンパクトなつくりになっているのがわかります
2)スペックをチェック/NVIDIA GeForce RTX2070搭載可能
Dell G5ゲーミングデスクトップ(5090)の主なスペックは次のとおり。

 
Dell G5ゲーミングデスクトップ(5090)
CPU
インテル Core i5-9400 プロセッサー(6-コア/6-スレッド 9MB キャッシュ,最大4.10GHz インテル ターボブースト テクノロジ)

インテル Core i7 9700 プロセッサー(8-コア/8-スレッド 12MB キャッシュ,最大4.70GHz インテル ターボブースト テクノロジ)

インテル Core i7 9700K プロセッサー(8-コア/8-スレッド 12MB キャッシュ,最大4.90GHz インテル ターボブースト テクノロジ)
メモリ
8GB 1x8GB DDR4 2666MHz
16GB, 2x8GB, DDR4, 2666MHz
32GB デュアル チャネル DDR4 at 2666MHz
ストレージ
2TB 7200 rpm 3.5インチ SATA ハード ドライブ
512GB M.2 PCIe NVMe SSD
256GB M.2 PCIe NVMe SSD + 2TB 7200 rpm 3.5インチ SATA ハード ドライブ
512GB M.2 PCIe NVMe SSD + 2TB 7200 rpm 3.5インチ SATA ハード ドライブ
1TB M.2 PCIe NVMe SSD + 2TB 7200 rpm 3.5インチ SATA ハード ドライブ
グラフィックス
NVIDIA GeForce GTX 1650 4GB GDDR5
NVIDIA GeForce GTX 1660 Ti 6GB GDDR6
NVIDIA GeForce RTX 2060 6GB GDDR6
NVIDIA GeForce RTX 2070 8GB GDDR6
光学ドライブ
なし
ワイヤレス
Qualcomm DW1810 1x1 802.11ac Wi-Fi ワイヤレス + Bluetooth 4.2/
Killer AX1650 2x2 Wi-Fi 6 ワイヤレス + Bluetooth 5.0
ポート類
前面
1 x マイク ジャック
1 x ヘッドフォン ジャック
2 x USB 2.0
1 x USB 3.1 Gen 1
1 x USB 3.1 Type-C

背面
4 x USB 3.1 Gen 1
2 x USB 2.0
1 x RJ45イーサネット ポート
1 x オーディオ入力
1 x センター ライン出力
1 x 前面L/Rサラウンド ライン出力
DVI/DP/HDMIポートは、グラフィックス カードによって異なります。
寸法
幅169mm
×
高さ367mm
×
奥行き308mm
最小構成価格
(税抜・配送料込)
84,980円

CPUには、第9世代インテルCore i5/i7プロセッサ搭載モデルを選択可能。

提供されているメモリの容量は8GB/16GB/32GB。ゲームを快適に楽しみたいのであれば、できるだけ大容量のメモリを積んだ方がいいので、なるべく16GB以上のメモリを搭載したモデルがオススメです。

ストレージは、HDDのみ/SSDのみ/SSD+HDDのハイブリッド構成のいずれかを搭載したモデルを選べます。価格重視ならHDDですが、処理スピード重視ならSSD搭載モデルの方がオススメです。高速アクセス+大容量データ保存のいいとこ取りをしたいのであれば、ハイブリッド構成がいいでしょう。

ぼくは512GB SSD搭載モデルを購入したのですが、購入直後のドライブの空き容量は427GB。かなり余裕があります。
グラフィックスには、スタンダードなNVIDIA GeForce GTXシリーズ(GTX 1650 4GB GDDR5/GTX 1660 Ti 6GB GDDR6)に加えて、よりハイパフォーマンスなGeForce RTXシリーズ(RTX2060 6GB GDDR6/RTX 2070 8GB GDDR6)のいずれかを搭載可能です。

エントリータイプのゲーミングPCとして位置づけられていますが、ハイエンドなグラフィックスGeForce RTX2070搭載モデルも選択できます。

さすがはゲーミングマシン。基本スペックは充実しています。

搭載しているグラフィックスカードによって、使える映像出力端子が異なります。購入する前に、どの端子が使えるのかチェックしてください。

グラフィックス
映像出力端子
NVIDIA GeForce GTX 1650  4GB GDDR5 1 x デュアルリンク DVI-D ポート
1 x HDMI 2.0 ポート
NVIDIA GeForce GTX 1660 Ti 6GB GDDR6 1 x デュアルリンク DVI-D ポート
1 x HDMI 2.0 ポート
1 x DisplayPort 1.4
NVIDIA GeForce RTX 2060 6GB GDDR6 1 x デュアルリンク DVI-D ポート
1 x HDMI 2.0 ポート
1 x DisplayPort 1.4
NVIDIA GeForce RTX 2070 8GB GDDR6 1 x デュアルリンク DVI-D ポート
1 x HDMI 2.0 ポート
2 x DisplayPort 1.4


光学ドライブは非搭載なので、ドライブを使いたい人は別途外付けの光学ドライブを用意する必要があります。

有線LAN端子に加えて、Bluetooth/WiFi機能を標準で装備。ワイヤレス環境が構築されていれば、ケーブルレスでネットに接続できます。

従来のIEEE 802.11 ac規格対応モデルに加え、最新のWiFi 6規格に対応したモデルも用意されています。
3)パフォーマンスをチェック
Dell G5ゲーミングデスクトップ(5090)のパフォーマンスをチェックしてみました。レビュー機のスペックは次のとおり。

【プレミアム】
CPU:インテル Core i7 9700 プロセッサー(8-コア/8-スレッド 12MB キャッシュ,最大4.70GHz インテル ターボブースト テクノロジ)
メモリ:8GB
ストレージ:512GB M.2 PCIe NVMe SSD
グラフィックス:NVIDIA GeForce GTX 1660 Ti 6GB GDDR6
負荷が軽めのゲーム「ドラゴンクエストX」のベンチマークソフトを実行してみました。スコアは次のとおり。
画質
解像度
スコア
評価
最高品質
1920×1080
20111
すごく快適
負荷が中程度のゲーム「ファイナルファンタジー14 紅蓮のリベレータ」のベンチマークソフトの結果は次のとおり。
画質
解像度
スコア
評価
最高品質
1920×1080
13669
非常に快適
重い負荷がかかるゲーム「ファイナルファンタジー15」のベンチマークソフトの結果は次のとおり。
画質
解像度
スコア
評価
高品質
1920×1080
6545
快適
高品質
2560×1440
4783
やや快適
高品質
3840×2160
2652

やや重い

いずれも解像度/画質を抑えめにすれば快適に楽しめるという結果が出ています。

描画処理能力を測定するベンチマークソフト「3Dmark」の「Time Spy」のスコアは6245

他のゲーミングマシンとの比較。
同じく「3Dmark」の「Fire Strike」のスコアは14346。
4)意匠性の高いデザイン

G5ゲーミングデスクトップ(5090)の大きな特徴として、フロントパネルのデザインが挙げられます。直線を多用したデザインになっているのがわかりますね。


おかげで、シャープな印象を受けます。


中央にLEDランプが斜めに配置されており、デザイン上のアクセントになっています。

色を変更することはできず、消すこともできません。このあたり、カスタマイズできると良かったんですが、コスト削減のため、省略されたのでしょうか。机の下に置いて使う場合には、明るさはあまり気にならないですが、机の上に置いて使う場合には、LEDが目に入る位置にあると、ちょっとまぶしく感じるかもしれません。


暗い環境では、かなり明るく感じます。


これまでのDELLデスクトップには、あまりなかったデザインですね。

でこぼこしており、光の当たり方によって見え方が異なります。


フロントパネルの向こう側にパーツが透けて見えるので、おそらくは前面パネル全体が通気孔になっているのだと思われます。


ここから吸気して、背面部のファンを使って、排熱する仕組みですね。

ゲーミングマシンなのでエアフローが重要になってきますが、G5ゲーミングデスクトップ(5090)ではこういうデザインを採用することにより、効率的なエアフローを確保できるよう設計されているんですね。


なお、G5ゲーミングデスクトップ(5090)では、一部のモデルについては、オプションで透明なクリアサイドパネルを選択できます(+4,400円)(写真は、イベントに展示されていたG5ゲーミングデスクトップ)。


標準構成は、クリアサイドパネルではありません。

見た目にこだわりたいのであれば、クリアサイドパネルを選ぶと、ゲーミングPCっぽい感じに仕上がるとと思います。価格重視なら、標準構成のままでいいでしょう。
5)使い勝手をチェック
Dell G5ゲーミングデスクトップ(5090)の使い勝手をチェックします。
ゲーミングデスクトップ(5090)はAlienwareシリーズに属していませんが、Alienwareコマンドセンターを利用することが可能。CPU、GPU(グラフィックス)、メモリの状態を一目で確認できるほか、
サーマルコントロールを実行することが可能。使い方に応じて「バランス」「パフォーマンス」「静音」の中から選択することで、熱の発生状況をコントロールできます。新規プロファイルを作成することも可能。
また「電源管理」で、電源の状態を管理することもできます。コストを抑えたゲーミングマシンですが、こうした管理画面を用意してくれるのは、ありがたいですね。
ちなみに、Alienwareコマンドセンターの背景を黒に切り替えることも可能。黒だと、よりゲーミングPCらしい雰囲気を醸し出します。
同梱されている「KILLER CONTROL CENTER」ツールを使えば、使用するアプリケーションのネットの優先順位を設定できます。ゲームの優先度を上げれば、帯域幅を確保して、快適にゲームを楽しめます。
6)各パーツをチェック
G5ゲーミングデスクトップ(5090)の各パーツをチェックします。

前面部。


右上に端子類が配置されています。

上から順に、電源ボタン、マイク端子、ヘッドフォン端子、USB 2.0×2、USB 3.1 Gen1、USB 3.1 Type-C端子。

SDカードリーダーは非搭載です。SDカードを使いたいときは、別途外付けのカードリーダーを用意する必要があります。また光学ドライブも搭載されていません。このあたり、必要最小限の構成に仕上げることで、価格を抑えようという意図が見えます。
電源ボタンを押すと、白色のランプが点灯します。
前面部の右下にはDELLのロゴを配置。

右側面部。


左側面部。両側面部に通気孔は配置されていません。


前述したように、オプションで透明なクリアサイドパネルを選択できます。

背面部。上段左に端子類、中段に拡張カードスロット用のパネル、下段に電源端子が配置されています。

搭載されている端子類は、上から順に、オーディオ端子、USB 3.1 Gen1×4、RJ45イーサネット端子、USB 2.0×2です。


中段。この構成には、NVIDIA GeForce GTX1660Tiが搭載されており、映像出力端子として、DisplayPort、HDMI、DVD端子が配置されています。


下段には電源端子を配置。
7)筐体内部に簡単にアクセス可能
背面部右端の上下に配置されているネジを緩めれば、左側面部を外して、筐体内部にアクセスできます。ドライバを使わなくても、指で緩めることができます。
開口部が広く、各パーツにアクセスしやすい構造になっています。
*内部へのアクセス方法、筐体内部の詳細については、Dell G5ゲーミングデスクトップ(5090)筐体内部レビューを参照してください。
8)同梱物をチェック
Dell G5ゲーミングデスクトップ(5090)の同梱物をチェックします。
電源ケーブル。3ピンを2ピンに変換するアダプタを使ってコンセントに接続します。
同梱されるキーボード/マウスはUSBで接続する有線タイプ。
各部名称などを示したペーパーも同梱されています。
シンプルなつくりなので、詳細についてはDELL Webサイトのマニュアルを参照した方がいいと思います。

(*マニュアルを参照するには、New Dell G5 ゲーミング デスクトップ 5090詳細情報をクリックします。下の方に表示される「ドライバ、マニュアル、サポート」欄の「詳細はこちら」ボタンをクリックし、メニューの「マニュアル」をクリックすると、マニュアルの一覧が表示されます)
まとめ
以上、G5ゲーミングデスクトップ(5090)について見てきました。特徴をまとめると次のとおり。

・デスクトップゲーミングPCとしてはコンパクトなボディ
・特徴的なフロントデザイン
・青色LEDを前面部に配置
・ 第9世代インテルCore i5/i7プロセッサ+NVIDA GeForce GTX/RTXグラフィックスを搭載可能
・充実した基本性能を誇る
・お手頃価格を実現したゲーミングマシン
・筐体内部にアクセスしやすい

G5ゲーミングデスクトップ(5090)はコンパクトボディ採用のエントリータイプのゲーミングPCとして位置づけられています。しかし、カスタマイズでNVIDIA GeForce RTX2070というハイエンドのグラフィックスを搭載できるなど、よりパフォーマンスを重視したい人も満足できる構成に仕上げることが可能です。

最小構成価格が10万円台に設定されており、ゲーミングマシンとしてはお手頃価格を実現。コスパの高いゲーミングPCを探している人にオススメです。