Dell G7 17(7790)レビュー

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ゲーミングノートDell G7 17(7790)について詳しくレビューします。
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Dell G7 17(7790)レビュー

Dell G7 17(7790)は17.3インチ液晶を搭載したノートPC。DELLのGシリーズに属しています。

Dell G7 17(7790)レビュー

Gシリーズは、手軽にゲームを楽しんだり、負荷のかかる動画/画像編集を快適に処理できるよう設計されたハイパフォーマンスシリーズ。G3/G5/G7の3つのモデルが用意されていますが、G7はGシリーズの中でハイエンドに位置づけられます。

性能的には、従来からあるInspironシリーズとゲーミングに特化したAlienwareの中間に位置づけられています。Inspironシリーズよりも高いパフォーマンスが必要だが、Alienwareのいかにもゲームゲームしたデザインは好みでない/Alienwareは価格が高くて手が出しにくい、という人向けの構成/デザインになっています。

Dell G7 17(7790)の主な特徴は次のとおり。

・17.3インチの大型液晶パネル搭載
・液晶表示が綺麗
・第9世代インテルCore i5/i7プロセッサ+NVIDA GeForce GTX 1660TI/RTX2060グラフィックスを搭載可能
・充実した基本性能を誇る
・メタル仕上げのボディ


ここではDell G7 17(7790)の特徴・スペック等について、個人的な感想を絡めて解説したいと思います。

→参考:GシリーズノートPC最新モデルの比較

【レビュー目次】
*ここに記載されているスペック・構成・価格は記事執筆時点のものです。最新情報については必ずDELL Webサイトでご確認ください。レビュー機はメーカーの貸出機です。
1)17.3インチ液晶パネルを搭載

G7 17(7790)は17.3インチパネルの大型液晶パネルを搭載。ゲームをより迫力ある映像で楽しむことができます。
B5サイズのノートと比べると大きさがよくわかります。
イベント会場にG7 17(7790)と15インチ液晶搭載のG5 15(5590)が展示されていました。上の写真の左がG7 17(7790)、右が15.6インチパネル搭載のG5 15(5590)。こうして比べてみると17インチパネルの大きさがよくわかります。

やっぱり画面が大きいといいですね。目の前に画面が広がる感じで、15インチ液晶と比べると圧倒的に見やすいです。また映像を見ていても迫力が違います。まあその分ボディは大きく・重くなるので携帯性を重視するのであれば15インチノートPCの方がいいのですが、存分にゲームの世界に浸りたいのであれば17インチノートPCはありだと思います。
最大解像度はフルHD対応の1920×1080ドット。大きめの液晶を搭載しているので、もっと解像度が高いパネルを選べるといいのですが、残念ながらオプションは用意されていません。
表示の綺麗なIPSパネルを搭載。精細感があり、非常に綺麗。黒もしっかり表現されるため、映像を見ているときも引き締まった印象を受けます。
色の表現も鮮やかですが、ビビッドな感じはなく、しっとりと落ち着いた質感で表現されます。なので見ていて目が疲れるということもないですね。輝度300ニットの明るいパネルを採用しています。

IPSパネルのため視野角も広く、斜め方向からみても表示に変化はほとんどありません。
また非光沢パネルを採用しているため、照明などの映り込みがほとんど発生せず、非常に見やすいです。いちいち角度を微調整しなくても済むのはいいですね。ゲームをしているときに長時間画面を見続けるときにも、目への負担を軽減できると思います。
2)ゲームを楽しむための充実したスペック/構成
Dell G7 17の主なスペックをチェックしてみましょう。Dell G7 17には次の3つのパッケージが用意されています。

【Dell G7 17の主なスペック】
 
プレミアム(GTX1660Ti搭載)
プラチナ(GTX1660Ti搭載)
プラチナ(RTX2060搭載)
液晶
(最大解像度)
17.3インチ FHD (1920 x 1080) IPS 300-nits ディスプレイ
CPU
第9世代 インテル Core i5-9300H (8MB キャッシュ, 最大 4.1GHz まで可能, 4 コア)
第9世代 インテル Core i7-9750H (12MB キャッシュ, 最大 4.5GHz まで可能, 6 コア)
メモリ
8GB, 2x4GB, DDR4, 2666MHz
16GB, 2x8GB, DDR4, 2666MHz
ストレージ
512GB M.2 PCIe NVMe SSD
256GB M.2 PCIe NVMe SSD + 1TB 5400 rpm 2.5" SATA ハード ドライブ
光学ドライブ
×
グラフィックス
NVIDIA GeForce GTX 1660Ti 6GB GDDR6
NVIDIA GeForce RTX 2060 6GB GDDR6
寸法
(cm)
幅: 404 mm
高さ: 25mm
奥行:295.8 mm
最小重量
(kg)
3.14kg

CPUには第9世代インテル i5/i7搭載モデルを選択可能。性能が必要なゲーミングPCなので、ノートパソコンに用いられることの多い末尾に「U」が付いた省電力タイプではなく、「H」の付いた高性能タイプのプロセッサを搭載しています。

CPU 第9世代インテル Core i5-9300H 第9世代インテル Core i7-9750H
コアの数 4 6
スレッドの数 8 12
プロセッサー・ベース動作周波数 2.40GHz 2.60GHz
ターボ・ブースト利用時の最大周波数 4.10GHz 4.50GHz
キャッシュ 8MB 12MB

メモリ容量は8GB搭載モデルと16GB搭載モデルを選べます。ゲームを楽しむのであれば8GBメモリは最低限。できれば16GB搭載モデルを選んだ方が、余裕のある処理が可能だと思います。

ストレージはSSDのみの構成に加え、SSD+HDDのハイブリッド構成も選択可能。高速アクセスのSSDと大容量データ保存のHDDのいいとこ取りができます。

SSDは高速アクセスできるPCIe NVMe接続タイプのSSDを搭載しています。

グラフィックスには、ハイパフォーマンスなNVIDIA GTXシリーズのNVIDIA GeForce GTX 1660TiまたはハイエンドのRTXシリーズのNVIDIA GeForce RTX2060のいずれかを搭載したモデルを選べます。

光学ドライブは非搭載です。
3)パフォーマンスをチェック
G7 17(7790)のパフォーマンスをチェックしてみました。レビュー機のスペックは次のとおり。

【プラチナ(GTX1660Ti搭載)】
CPU:第9世代 インテル Core i7-9750H
メモリ:16GB
ストレージ:256GB M.2 PCIe NVMe SSD + 1TB 5400 rpm 2.5" SATA HDD
グラフィックス:NVIDIA GeForce GTX 1660Ti
CPUの性能をチェックするCINEBENCHベンチマークのスコア。

CPU:1188cb→1000点台を記録。高いパフォーマンスを発揮できます。

ストレージの性能をチェックするCrystalDiskMarkベンチマークソフトのスコア。この構成ではSSDとHDDの両方を搭載していますが、左がSSDのスコア、右がHDDのスコアです。

高速アクセスできるPCIe NVMe SSDを搭載しているだけあって高いスコアを記録しています。HDDと比べると約14倍の速さです(連続読み取りの場合)。
負荷が軽めのゲーム「ドラゴンクエストX」のベンチマークソフトを実行してみました。スコアは次のとおり。
画質
解像度
スコア
評価
最高品質
1920×1080
13483
すごく快適
負荷が中程度のゲーム「ファイナルファンタジー14 紅蓮のリベレータ」のベンチマークソフトの結果は次のとおり。
画質
解像度
スコア
評価
最高品質
1920×1080
13158
非常に快適
重い負荷がかかるゲーム「ファイナルファンタジー15」のベンチマークソフトの結果は次のとおり。
画質
解像度
スコア
評価
高品質
1920×1080
6141
快適
標準品質
2560×1440
5679
やや快適
高品質
2560×1440
4457
普通
標準品質
3840×2160
2918
やや重い
負荷がかかるだけあって、高解像度でのプレイは難しいですね。ただしフルHD(1920×1080ドット)の解像度であれば高品質でも快適に楽しめるという結果が出ています。

描画処理能力を測定するベンチマークソフト「3Dmark」の「Time Spy」のスコアは5604。

同じく「3Dmark」の「Fire Strike」のスコアは12234。
4)排熱重視の設計
G7 17(7790)は描画処理能力を求められるゲーミングPCです。高性能なCPU/グラフィックスを搭載しているため、熱暴走を防ぐために、効果的に冷却する必要があり、排熱重視の設計が採用されています。

底面部にある2つの通気孔のところに大型のファンを配置したデュアルファン構成になっています。
通気孔越しにファンが見えます。
底面部から吸気したエアーは、背面部の左右に配置されている排気口から排気されます。
熱せられた空気を効果的に排出できるよう、排気口は大きめのつくり。
横から見ると、排気口が外に飛び出すような設計になっているのがわかります。
このようにG7 17(7790)では排熱重視の設計を採用することにより、効果的なエアフローを確保し、熱に関する問題の発生を回避できるようにしています。
5)高級感のあるメタル仕上げのボディを採用
G7 17(7790)ではメタル仕上げのボディを採用しており、質感を高めています。
ボディに光が当たるとにぶく反射します。
カラーリングはダークグレー。落ち着いた色合いで、精悍な印象を与えます。
天板部分に配置されているDELLのロゴは、青みがかったシルバーで、見る角度に応じて青っぽく見えたり、シルバーっぽく見えたり、というふうに変化します。
ヒンジ部分に「G7」のロゴを配置。
前面部および側面部にはスリットが入っており、意匠性を高めています。
ボディは直線を基調としたデザインを採用しているため、エッジが効いています。すごくフォルムが綺麗。
パームレスト部分にも天板部分と同じカラーリング(ダークグレー)が採用されています。
タッチパッド部分の周囲は鮮やかなブルーで縁取られており、デザイン上のアクセントになっています。
キーボードの上部は光沢加工が施されており、
一番左に「G7」のロゴが配置されています。
落ち着いた色合いで、それほど奇抜なデザインではないので、一般用のノートPCとして使うのもありだと思います。
6)ゲーミングノートPCなので結構重い
17.3インチという大きめの液晶を搭載しているうえ、ゲーミングノートPCなので、ボディは結構大きいです。
液晶の外枠(ベゼル)が狭いスリムベゼル設計を採用することで、従来の17.3インチ液晶搭載ノートPCと比べてコンパクトになっていますが、設置面積は結構取ります。
ノートと比較するとこんな感じ。大きさがよくわかりますね。
厚さは約25mm。ゲーミングノートPCなので多少厚みはありますが、掴みづらくはありません。
重量は約3.14kg。かなり重いです。
片手だけで持ち上げるのはちょっと難しいですね。
高性能なゲーミングノートPCなので、あくまで据え置きタイプとして利用することが想定されていますが、ちょっと移動するぐらいであれば問題ありません。
7)使い勝手をチェック
■起動時間
起動(電源ボタンを押してからデスクトップ画面が表示されるまで)を計測してみました。

1回目→16.65秒 / 2回目→16.05秒 / 3回目→16.30秒

約16秒で起動。それほど待たされる感じはなく、すぐに使い始められるイメージです。
■指紋認証リーダーを搭載
電源ボタンに標準で指紋認証リーダーが搭載されています。いちいちキーボードを使わなくてもログインできるうえに、生体認証によりセキュリティを高めることができます。
■Alienware Command Center搭載
G7 17(7790)では、DELLのゲーミングシリーズであるAlienwareでも使われる管理ツール(Alienware Command Center)を利用することができます。

このツールを使って
・CPU/GPUの温度/使用状況の確認
・サーマルプロファイル(バランス/パフォーマンス/冷却/静音)の選択
・電源管理の選択
・オーディオの調整
などの操作を行うことができます。状況に応じて、G7 17(7790)を細かくチューニングすることが可能です。
■ネットワークの優先度を変更可能
同梱されるKiller Cammand Centerを使って、優先的に帯域幅を使いたいアプリケーションを設定することが可能。したがって、ゲームを優先させることで、スループットの向上を図れます。
8)各パーツをチェック
【キーボード】

キーボードとして、
・日本語非バックライトキーボード
・英語4ゾーンRGBバックライトWASDキーボード
のいずれかを選択できます。どちらのキーボードも防滴設計/テンキー付きです。


レビュー機は日本語キーボードです。


テンキーを搭載。テンキーは、一般的なキーと比べて少し小さめのつくりになっています。
BackSpaceキーとEnterキーは、左のキーと隣接した、DELL独自のキーボード設計を採用。
キーストローク(キーの押し込み幅)はそれほど深くなく、ちょっと浅めに感じますが、標準的なノートPCと同程度なので、使いづらさは感じません。
キートップは、触るとちょっとざらざらしているので、タイピング中、滑ることはないですね。指の収まりがよく、押しやすいです。
キーピッチ(キー間の距離)は約19mm。フルサイズのキーボードと同程度のキーピッチを確保しています。
したがって窮屈さを感じることなく、快適なタイピングが可能です。
キーの端の方を押してもしっかり反応してくれるので、ストレス無く操作できます。
【タッチパッド/パームレスト】
タッチパッドはクリックボタンが一体となったタイプを採用。
表面はさらさらしており使い勝手はいいですね。思ったところにピタッとポインタを移動できます。クリックボタンの反応も良好です。
ボディが大きめでパームレスト部分が広いので、ゲーム中や操作中に手を休めることができます。
【右側面部】
写真左から順に、2-in-1 SD/MicroMediaカードスロット 、USB 3.1 Gen 1端子が配置されています。
SDカードを一番奥まで差し込んでも、これだけはみ出すので、SDカードを挿した状態で動かすときは注意が必要です。
【左側面部】

写真左から順に、USB 3.1 Gen 2 Type-C端子(DisplayPort 1.2、Thunderbolt 3をサポート)、PowerShareテクノロジー搭載SuperSpeed USB 3.1 Gen 1 Type-A端子、ヘッドフォンジャック、バッテリーステータスライト/ハードドライブアクティビティライトが配置されています。
左右の側面部にケーブル・デバイスを接続したところ。
【背面部】
背面部の左右には通気孔が、中央には端子類が配置されています。
写真左から順に、電源端子、HDMI端子、USB 3.1 Gen 1端子、ミニDisplayPort、イーサネット端子が配置されています。
背面部にケーブル類を接続する場合、壁との間に一定のスペースが必要になります。
またデバイス/ケーブル類を接続するとき、いちいち後ろをのぞき込むか、本体を回転させる必要があるので、ちょっと面倒ですね。

ただし、背面部に接続することで、ゲーム中、ケーブル類が目に入りにくくなり、ゲームへの没入度を高めることができます。
【前面部】
前面部にはデュアルスピーカーが搭載されています。
【底面部】

前述したように通気孔が配置されています。


「G7」のロゴが中央に刻まれています。
9)同梱物をチェック
G7 17(7790)の同梱物をチェックします。
ACアダプタと電源ケーブル。
(*搭載しているグラフィックスに応じてACアダプタ・ケーブルは異なる場合があります。写真はNVIDIA GeForce GTX 1660Ti搭載モデルのもの)。
ゲーミングノートPCに同梱されるタイプだけあってちょっと大きめ。
平べったい形状をしているのがわかります。
ACアダプタと電源ケーブルを合わせた重量は681g。
各部名称などを示したペーパーも同梱されています。
まとめ

以上、Dell G7 17(7790)について見てきました。特徴をまとめると次のとおり。

・17.3インチの大型液晶パネル搭載
・液晶表示が綺麗
・第9世代インテルCore i5/i7プロセッサ+NVIDA GeForce GTX 1660TI/RTX2060グラフィックスを搭載可能
・充実した基本性能を誇る
・メタル仕上げのボディ


17.3インチの大型液晶を搭載したゲーミングノートPC。最新のNVIDIA GeForce RTXグラフィックカード搭載モデルを選択できる、というのは大きな魅力だと思います。デザインも奇抜さがなく、一般的なPCとしても違和感なく使えるつくりになっているため、高い描画処理能力を求められるクリエイティブワーク(画像/動画の編集作業など)にも使うことができます。