デルG15 5510実機レビュー

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ゲーミングノートPC デルG15 5510について詳しく解説します。
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DELL
Dell G15 5510実機レビュー
Dell G15 551015インチ液晶を搭載したノートPC。グラフィックスにNVIDIA GeForce RTX 3060を搭載したモデルを選択可能なゲーミングPCです。

DELLのGシリーズに属しています。Gシリーズは、手軽にゲームを楽しんだり、負荷のかかる動画/画像編集を快適に処理したりできるよう設計されたハイパフォーマンスシリーズです。

GシリーズノートPC最新モデル
15インチノートPC最新モデル一覧
Dell G15 5510レビュー
シリーズ
 
特徴

Inspiron

3000シリーズ


上位
シリーズ
コストパフォーマンスに優れたエントリシリーズ
5000シリーズ Inspironシリーズの中間に位置づけられるミッドレンジシリーズ
7000シリーズ Inspironの中で最も性能にこだわったシリーズ
XPS 美しいデザインと高性能を両立させたスタイリッシュなノートシリーズ
★Gシリーズ 高い描画処理能力を発揮できるゲーミングシリーズ
Alienwareシリーズ 圧倒的な処理能力でゲームを堪能できるよう設計されたハイパフォーマンスシリーズ
Gシリーズは、コストパフォーマンスを重視したつくりのInspironシリーズとゲーミングに特化したAlienwareシリーズの中間に位置づけられています(上の表参照)。Inspironシリーズよりも高いパフォーマンスを必要とするが、Alienwareよりも安く手に入れたい/いかにもゲーミングPCというデザインは使いづらい、という人向けのシリーズです。

Dell G15 5510の主な特徴は次のとおり。

・第10世代インテルCore i5プロセッサ+NVIDA GeForce GTX 1650/第10世代インテルCore i7プロセッサ+NVIDIA GeForce RTX 3060グラフィックス搭載モデルを搭載可能
・高い基本性能を誇る
・ゲーミングPCらしさを醸し出しつつ、奇抜さを抑えたデザイン
・効果的に排熱できるよう設計されている


ここではDell G15 5510の特徴・スペック・使い勝手等について詳しく解説したいと思います。
(*DELLパソコンの4桁の型番(本モデルの場合「5510」)を確認する方法はこちら)
【G15 5511実機レビュー】
Dell G15 5510の後継モデルG15 5511について詳しく解説しています。G15 5510は第10世代インテルCoreプロセッサ搭載モデルですが、G15 5511は第11世代インテルCoreプロセッサを搭載しています。詳しくはG15 5511実機レビューを参照してください。
【レビュー目次】
*ここに記載されているスペック・構成・価格は記事執筆時点のものです。最新情報については必ずDELL Webサイトでご確認ください。レビュー機はメーカーの貸出機です。

【レビュー機のスペック】プラチナ(165Hz・大容量メモリー・SSD・RTX3060搭載)
インテルCore i7-10870H/32GBメモリ/1TB SSD/NVIDIA GeForce RTX 3060 6GB GDDR6
1)直線を基調としたソリッドなデザイン
G15 5510は、直線を基調としたソリッドなデザインを採用。
バリバリのゲーミングマシン風デザインとまではいきませんが、ちょっとゲーミングマシンらしい雰囲気は醸し出していますね。
ホワイト/グレーにレッドの「G」という組み合わせは、なんとなくガンダムっぽいかも。
パームレストの左上にも「G」のロゴが配置されています。
天板部分は、真ん中が三角形に縁取られたデザインを採用。天板部全体がフラットに仕上がっているデザインと比べると、光が当たったときの反射が違うので、のっぺりとした印象を受けません。
三角形の内側の部分は、縞模様が入っており、触ると少しざらざらします。それ以外の部分はフラットな仕上がりなので、触るとさらっとしています。汚れや指紋はつきにくいです。また、遠くから見ると気付きませんが、近くで見ると細かい模様が入っています。
液晶の外枠とキーボードはブラック、キーボード周囲は天板部と同じカラーリングになっています。
底面部も、天板部と同じカラーリングを採用しています。
G15 5510では3つのカラーリングを用意。レビュー機はファントムグレー。すごくスッキリとした仕上がりです。
ダークグレー。
スペクターグリーン。ダークグレーとスペクターグリーンを選択する場合、+1,100円かかります。
2)スペックをチェック(第10世代インテルCore Hプロセッサ搭載)
Dell G15 5510の主なスペックをチェックします(第11世代インテルCoreプロセッサ搭載モデルのG15 5511/AMD Ryzenプロセッサ搭載モデルのG15 Ryzen Editon(5515)と比較してみました)。

→参考:Dell G15 (5511)詳細情報
→参考:Dell G15 Ryzen Editon(5515)詳細情報
【Dell G5 15の主なスペック】
 
Dell G15 5510
(第10世代インテルCore搭載)
Dell G15 5511
(第11世代インテルCore搭載)
(参考)
Dell G15 Ryzen Editon(5515)
(参考)
カラーリング
ファントムグレー
スペクターグリーン
ダークグレー
ファントムグレー
スペクターグリーン
ダークグレー
ファントムグレー
スペクターグリーン
液晶
(最大解像度)
■15.6 インチ FHD (1920 x 1080) 120Hz 250 nits WVA 非光沢 LED バックライト スリムベゼル ディスプレイ
■15.6 インチ FHD (1920 x 1080) 165Hz 300 nits WVA 非光沢 LED バックライトスリム ベゼル ディスプレイ
■15.6 インチ FHD (1920 x 1080) 120Hz 250 nits WVA 非光沢 LED バックライト スリムベゼル ディスプレイ
■ 15.6 インチ FHD (1920 x 1080) 120Hz 250 nits WVA 非光沢 LED バックライト スリム ベゼル ディスプレイ
■15.6 インチ FHD (1920 x 1080) 165Hz 300 nits WVA 非光沢 LED バックライトスリム ベゼル ディスプレイディスプレイ
CPU
■第10世代インテル Core i5-10200H (8MB キャッシュ, 最大 4.1 GHzまで可能, 4 コア)
■第10世代 インテル Core i7-10870H (16MB キャッシュ, 最大 5.0 GHzまで可能, 8 コア)
■第11世代インテルCore i5-11400H (12MB キャッシュ, 最大 4.5 GHzまで可能, 6 コア)
■第11世代インテルCore i7-11800H (24MB キャッシュ, 最大 4.6 GHzまで可能, 8 コア)
■AMD Ryzen 7 5800H 8-コア/16-スレッド モバイル プロセッサー
メモリ
■8GB, 8Gx1, DDR4, 2933MHz
■16GB, 2x8GB, DDR4, 2933MHz
■32GB DDR4-2933MHz, 2x16G
■8GB DDR4 3200MHz
■16GB, 8GBx2, DDR4, 3200MHz
■16GB, 8GBx2, DDR4, 3200MHz
ストレージ

■512GB PCIe M.2 SSD
■1TB M.2 PCIe NVMe SSD

■512GB PCIe M.2 SSD
■1TB M.2 PCIe NVMe SSD

■512GB PCIe M.2 SSD

光学ドライブ
×
×
×
グラフィックス
■NVIDIA GeForce GTX 1650 4GB GDDR6
■NVIDIA GeForce RTX 3060 6GB GDDR6
■NVIDIA GeForce RTX 3050 4GB GDDR6
■NVIDIA GeForce RTX 3050Ti 4GB GDDR6
■NVIDIA GeForce RTX 3060 6GB GDDR6
■NVIDIA GeForce RTX 3060 6GB GDDR6
寸法
(cm)
高さ:23.3 mm 幅:357.2 mm 奥行き:272.1 mm
高さ:24.9 mm 幅:357.26 mm 奥行き:272.83 mm
高さ:26.9 mm x 幅:357.3 mm x 奥行き:272.8 mm
最小重量
(kg)
約2.409kg
約2.559kg
約2.449kg
■CPU
CPUには第10世代インテル i5/i7搭載モデルを選択可能。ノートPCに用いられることの多い、省電力タイプのUシリーズではなく、処理性能に優れたHシリーズのプロセッサを採用しています。
CPU 第10世代インテル Core i5-10200H 第10世代インテル Core i7-10870H
コアの数 4 8
スレッドの数 8 16
プロセッサー・ベース動作周波数 2.40GHz 2.20GHz
ターボ・ブースト利用時の最大周波数 4.10GHz 5.00GHz
キャッシュ 8MB 16MB
■メモリ
選択できるメモリ容量は8GB/16GB/32GB。Web閲覧/動画再生といった、比較的負荷のかからないタスクを実行する場合には8GBのメモリ容量でも十分だと思いますが、ゲームを堪能したい/動画・画像の編集を快適に処理したいのなら、大容量の16GBメモリ搭載モデル、さらには32GB搭載モデルを選択した方が処理のもたつきを抑えられると思います。
■ストレージ
ストレージはSSDのみを搭載可能。従来からあるHDDは選択できません。SSDの方が、アクセスが速い、衝撃に強いなどの特徴があり、利便性は高くなっています。SSDは価格の高さがネックでしたが、最近は価格が下落傾向にあり、大容量のSSDを搭載したモデルも増えています。
 
価格
アクセス速度
耐衝撃性
静音性
重量
HDD
従来から使われていたストレージ。大容量化が進み、SSDと比べて安価で大容量のデータを保存できます。ただし、データ転送速度はSSDよりも遅いです。
SSD
HDDよりもデータ転送速度が圧倒的に速いため、全体的なパフォーマンス向上につながります。ただし、HDDと比べて高価なため、同じ価格だと少ない容量しか積めません。
Dell G15 5510では、512GB/1TBの容量を搭載したモデルを選択できます。
■グラフィックス
グラフィックスには、NVIDIA GTXシリーズのNVIDIA GeForce GTX 1650に加え、最上位であるRTXシリーズのGeForce RTX 3060を搭載したモデルを選べます。ゲームメインでの使用を想定しているのであれば、圧倒的パフォーマンスを誇るRTX3060搭載モデルがおすすめ。
グラフィックス
性能
用途
本モデルで選択可能
CPU内蔵タイプ  


高い
動画再生 ×
NVIDIA GeForce MXシリーズ 動画再生/軽めのゲーム ×
NVIDIA GeForce GTX16シリーズ ゲーム/動画・画像編集
NVIDIA GeForce RTX30シリーズ 負荷のかかる
ゲーム/動画・画像編集
光学ドライブは非搭載です。
【パッケージ別のスペック
次に、パッケージ別のスペックをチェックしてみましょう。
■G15 5510のパッケージ別のスペック
 
プレミアム
(120Hz・GTX1650搭載)
プラチナ
(165Hz・RTX3060搭載)
プラチナ
(165Hz・大容量メモリー&SSD・RTX3060搭載)
 液晶
(リフレッシュレート)
15.6インチ
120Hz
15.6インチ
165Hz
CPU

第10世代 インテル Core i5-10200H

第10世代 インテル Core i7-10870H
メモリ
8GB
16GB
32GB
ストレージ
512GB SSD
1TB SSD
グラフィックス
NVIDIA GeForce GTX 1650
NVIDIA GeForce RTX3060
現在、プレミアムに加えて、2種類のプラチナの合計3つのパッケージが用意されています。
スペックが異なるのは液晶のリフレッシュレート/プロセッサ/メモリの容量/ストレージの容量と種類/グラフィックスの5つです。
価格重視ならプレミアムモデル、性能重視ならNVIDIA GeForce RTX 3060を搭載したプラチナモデルがオススメです。
3)パフォーマンスをチェック
G15 5510のパフォーマンスをチェックしてみました。レビュー機のスペックは次のとおり。
【プラチナ(165Hz・大容量メモリー・SSD・RTX3060搭載)】
インテルCore i7-10870H/32GBメモリ/1TB SSD/NVIDIA GeForce RTX 3060 6GB GDDR6
ドラゴンクエストX
画質
解像度
【プラチナ】
スコア/評価
最高品質
1920×1080
9150/
とても快適

負荷が軽めのゲーム「ドラゴンクエストX」のベンチマークソフトを実行してみました。最高画質で「とても快適」に動作します。

ファイナルファンタジー14
漆黒の反逆者
画質
解像度
【プラチナ】
スコア/評価
最高品質
1920×1080
10995/
非常に快適
負荷が中程度のゲーム「ファイナルファンタジー14 漆黒の反逆者」のベンチマークソフトの結果は上の表のとおり。最高品質で「非常に快適」に動作します。
ファイナルファンタジー15
画質
解像度
【プラチナ】
スコア/評価
高品質
1920×1080
6266/
快適
重い負荷がかかる「ファイナルファンタジー15 」のベンチマークソフトの結果は上の表のとおり。さすがはNVIDIA GeForce RTX3060グラフィックス搭載モデル。負荷の重いゲームも快適に楽しめるという結果が出ています。
以上見てきたように、高性能グラフィックス搭載モデルの場合、ゲームに加え、高い描画処理能力を必要とする動画/画像編集などのクリエイティブワークをある程度サクサク快適にこなせると思います。
4)効果的な排熱が可能な設計
G15 5510は、高い負荷がかかるゲーミングノートPCなので、内部で発生する熱を効果的に排熱できる設計になっています。
底面部とキーボード上部の2箇所の通気孔から吸気し、左右の側面部後方と背面部の左右の計4つの空気孔から排熱する仕組みです。
底面部の1/3ほどが吸気孔で占められています。
キーボード上部にも吸気孔が配置されています。一般的なノートPCでここに通気孔が配置されているモデルがあんまりないですね。初めて見たときはこの位置にスピーカーがあるのかな?と思ってしまいました。より多くの空気を取り込めるよう、この位置にも通気孔が配置されているのでしょう。
底面部の通気孔よりも、こちらの方が、より冷たい空気を取り込めるので、冷却効果は高まるはずです。
両側面部の後方には排気口を配置。
背面部の左右にも排気口を配置。
レーシングカーの排気口みたいなデザインですね。
背面部の通気孔を効果的に配置できるよう、背面部全体が飛び出しているようなデザインを採用しています。
このあたり、ゲーミングPCらしいギミックを感じます。
G15 5510では、デルの上位ブランドであるAlienwareシリーズで使用可能な「Alienware Command Center」ツールが同梱されています。このツールを使えば、CPU、GPUの現在の状況を確認できます。
さらには、使用する状況に応じて、最適なサーマルプロファイルを選択することができます。「バランス」「パフォーマンス」を選択したり、新規プロファイルを作成したりすることが可能です。
ゲームを快適に楽しむには、マシンを適切な状態に維持することが重要なので、Alienware Command Centerを使って、状況を把握したり、チューニングしたりできるのは便利だと思います。
5)15インチ液晶搭載ノートPC
G15 5510は15.6インチディスプレイを搭載したノートPC。
液晶の外枠(ベゼル)がスリムなスリムベゼルデザインを採用しています。
前述したように、背面部分が大きく後ろにせり出す形状になっています。
このため、ボディの奥行きが長くなり、一般的なノートPCよりもボディが大きくなっています。
デルの15インチ液晶搭載InspironシリーズノートPCと比べたところ。奥行きにかなりの差があるのがわかります。
B5サイズのノートと比べるとこんな感じ。
厚みは23.3mm。性能重視のゲーミングノートPCなので、スリムなボディではありませんが、凸凹のないフラットなデザインを採用しているため、野暮ったいイメージはないですね。
分厚い感じはありますが、掴みづらくはありません。
液晶部分はここまで傾けることが可能。
重量は2.468kg(実測値)。結構重いので気軽に持ち歩くのはちょっと難しいかな。
脇に抱えて持ったところ。
重いので片手でしばらく持っていると腕がプルプルしてきます。
左右の幅はそんなにないので、ビジネスバックからの取り出しはスムーズです。
しかし奥行きがあるので、ビジネスバッグに収納しても、ボディがぎりぎり収まるぐらいはみ出してきます。なんとかチャックが閉まる感じ。
ディパックの場合、入れるのもギリギリでした。
パンパンの状態です。外に持ち出して使うことを考えているのであれば、バッグに入る大きさか事前に確認しておくことをお勧めします。
ゲームマシンとしての性能を重視しているため、ボディは大きく重いつくりになっています。気軽に外に持ち出すのは結構厳しいと思います。
でもがんばればバッグに入れて持ち出すことは可能なので、外出先でもバリバリゲームを楽しみたい、というニーズを持っている場合でも、なんとか対応することは可能でしょう。
6)特徴・使い勝手をチェック
G15 5510の特徴・使い勝手をチェックします。
【搭載している端子類】
G15 5510に搭載されている端子類は次のとおり。搭載するグラフィックスによって、利用できるUSBの種類/数が異なります。

SDカードリーダーが搭載されていないので、SDカードの利用を考えている方はご注意ください。別途アダプタ等が必要になります。

またLAN端子も搭載。安定したネット接続環境を構築したい場合に便利です。

■共通する端子類
・ヘッドセット(ヘッドホン/マイク兼用)×1
・HDMIポート×1

■NVIDIA GeForce GTX 1650搭載モデル
×1/USB 2.0(PowerShare対応)×1 / USB3.2 Gen1×1

■ NVIDIA GeForce RTX搭載モデル
USB 3.2 Gen 1(PowerShare対応)×1 / USB 3.2 Gen 1×2 / Type-C USB 3.2 Gen 2 ポート(DisplayPort Altモード対応)(RTX3060搭載モデルのみThunderbolt 3に対応)×1


●利用可能なUSB端子
USB端子
最大転送速度
GeForce GTX搭載モデル
GeForce RTX搭載モデル
USB 2.0 Type-A 0.48Gbps 2個 無し
USB 3.2 Gen 1 Type-A 5 Gbps 1個 3個
USB 3.2 Gen 2 Type-C
(Display Port Alt-Mode対応)
10 Gbps 無し 1個
NVIDIA GeForce GTX搭載モデルには、USB Type-A端子が計3つ、NVIDIA GeForce RTX搭載モデルには、USB Type-A端子が3つ、USB Type-C端子が1つの計4つのUSB端子が搭載されています。
●USB Type-Cの仕様
USB Type-C
本モデルでの対応
備考
Alt Mode-DisplayPort 外部映像出力可能 Alt mode対応のUSB Type-Cケーブル必要
PowerDelivery対応 最大100Wまでの受給電可能 × 高速充電可能
Thunderbolt 3 最大40Gbpsで転送可能 Thunderbolt 3対応機器と接続する必要あり(NVIDIA GeForce RTX3060搭載時のみ利用可能)
G15 5510のNVIDIA GeForce RTX搭載モデルで利用可能なUSB Type-C端子は、Display Port Alt-Modeに対応しており、外部映像出力が可能です。ただし、PowerDeliveryには非対応なので、充電することはできません。
【外部映像出力】
搭載している映像出力端子はHDMI端子/USB 3.2 Gen 2 Type-C(Display Port Alt-Mode対応)の2つ。前述したとおり、NVIDIA GeForce GTX搭載モデルにUSB Type-C端子は搭載されていないので、この場合、映像出力端子はHDMI端子だけになります(レビュー機はNVIDIA GeForce RTX3060搭載モデル)。

背面部にあるUSB Type-C端子経由でUSB Type-C映像入力端子搭載の24インチモニタに接続したところ。
この状態で、さらにHDMI端子経由で27インチモニタに接続したところ、3画面同時出力することができました。
HDMI端子経で4Kテレビに接続すると、4Kの解像度で出力することに成功しました。大きくて精細感の高いディスプレイでゲームの世界に浸ることができます。
USB Type-C端子/HDMI端子の両方とも背面部に配置されています。なのでプレイ中、ケーブル配線が気になることはありません。
以上、見てきたように簡単にマルチモニタ環境を構築できるので、広い表示領域を確保して作業効率をアップさせたい、ゲームを快適に楽しみたい、というニーズを満たすことができます。
画面に関する操作は「設定」画面で行うことができますが、G15 5510では、F8キーで画面切り替え画面を表示できます。
F8キーを押すと、画面右に「映す」スクリーンが表示され、「PC画面のみ」「複製」「拡張」「セカンドスクリーンのみ」の中から選択可能。即座に画面表示を切り替えられるので便利です。
■起動時間
起動時間(電源ボタンを押してからデスクトップ画面が表示されるまで)を計測してみました。

1回目→27.18秒 / 2回目→27.87秒 / 3回目→27.04秒

ものすごく高速というわけではありませんが、これぐらいの速さで起動してくれるのであれば、そんなに待たされる感じはありません。
■WiFi6対応モデルを用意
G15 5510には、最新の通信規格であるWiFi 6(IEEE802.11ax)に対応したモデルが用意されています。
規格
周波数
最大通信速度
IEEE802.11a 5GHz 54Mbps
IEEE802.11ac 5GHz 6.9Gbps
IEEE802.11ax(WiFi6) 2.4GHz/5GHz 9.6Gbps
WiFi6環境が用意されている場合、従来と比べて最大通信速度がアップするうえ、より安定した通信が可能になります。なおLTE対応モデルは用意されていません。
■Webカメラ

液晶上部中央にWebカメラを配置(解像度1280 x 720 (HD)(30 fps))。カメラの使用時には、カメラの右横にあるランプが点灯します。カメラを隠すカメラシャッター機能は用意されていません。

■サウンド
スピーカーが、底面部の前面部寄りの左右に配置されています。
2つのスピーカーで構成されるデュアルスピーカーシステムを採用。この位置にスピーカーがあると、床に音が反射する形になり広がりが出ます。
実際に音楽を聴いてみました。すごく高音質というわけではありませんが、シンプルで聞きやすいですね(あくまで個人的感想です)。
■ファンクションキーのロック/ロック解除の切り替えが可能
キーボードの一番上の列にファンクションキーが配置されています。デフォルトでは、キーに記載されているイラストの機能を利用することができます。
ファンクションキーには別の機能も割り当てられています(F7キーを押すと全角カナに変換、F10キーを押すと半角英数に変換など)が、デフォルトではFnキーと同時に各キーを押さないとこれらの機能を利用できません。
ファンクションキーのロックを解除すると、各キーを押すだけでこれらの機能を利用できるようになります。これまで、ロックの解除はBIOSでしかできないモデルもあったのですが、 G15 5510ではFnキーとescキーを同時に押すことで、簡単にファンクションキーのロック/ロック解除を切り替えることができます。
■計算機ツールをすぐに起動できる
テンキーの左上に配置されている電卓ボタンを押すと、計算機ツールをすぐに起動できます。
ちょっと計算したいときに便利です。
7)各パーツをチェック
G15 5511の各パーツをチェックします。
■ディスプレイ

15.6インチのパネルを搭載。タッチパネル搭載モデルは選択できません。

 
120Hzパネル
165Hzパネル
最大解像度
フルHD(1920×1080)
フルHD(1920×1080)
光沢
非光沢
非光沢
リフレッシュレート
120Hz
165Hz
輝度
250ニット
300ニット
リフレッシュレートが120Hz/165Hzのパネルを搭載したモデルを選択できます(レビュー機は165Hzパネル搭載)。
リフレッシュレートとは、単位時間にどれだけ表示が更新されるのかを示す値。この値が大きければ大きいほど、更新回数が増えるため、より滑らかな映像を楽しめます。
一般的な液晶のリフレッシュレートは60Hzなので、120Hzは2倍、165Hzのパネルの場合は60Hzの2.75倍の滑らかさで表示することができるため、より滑らかな映像を楽しむことができます。したがってゲームへの没入度を高めることができます。
いずれのパネルも、輝度250〜300ニットという明るいパネルを搭載。輝度が高い方が、画像を美しく見せられる、野外でも画面が見やすいなどのメリットを享受できます。
液晶パネルの表示は精細感が高くて綺麗。
ムラのない均一な表示です。
色の表現も鮮やか。165HzパネルはsRGB100%を実現しており、広い色域を確保できます。黒もしっかりめに描写されるので、動画・ゲームで臨場感のある映像を楽しめると思います。色域も広いのでクリエイティブワークにも向いています。個人的な見解として、液晶表示に関する満足度は高いですね。
視野角も広く、斜め方向から見ても見え方に大きな変化はありません。
非光沢パネルを採用。
 
メリット
デメリット
光沢パネル ・色の表現が鮮やかなので、映像/画像を楽しめる ・照明など、周りの物の映り込みが発生しやすい。
・ぎらつきが多いので、長時間見続けた時の目への負担が大きい
非光沢パネル ・映り込みが発生しにくいので、いちいちディスプレイの角度を調整しなくてもいい
・ぎらつきが少ないので目への負担が軽い
・光沢パネルと比べて、色の表現が淡い感じになる
非光沢パネルは、色の鮮やかさでは光沢パネルに劣りますが、映り込みが発生しにくく、長時間見続けたときの眼の疲れを軽減できます。なのでゲームにぴったりです。
最大解像度は1920×1080ドット。複数のウィンドウを並べて表示することができます。
なお、ボディの背面部がせり出す形になっているため、その分、ディスプレイ部分が高く設定されています。
このおかげで視線が高くなり、姿勢が良くなるため、長時間ゲームや作業をするときの首への負担を軽減できる可能性があります。
一般的な15インチノートPCと比較してみました。右がG15 5510ですが、ディスプレイの位置が高いのがわかります。
■キーボード
キーボードをチェックします。
個々のキーが独立したセパレートタイプを採用。
テンキーを搭載しているので、数字入力がしやすくなっています。テンキーは標準キーよりもちょっと幅が狭め。
頻繁に利用するEnterキー、BackSpaceキーが左隣のキーと隣接している、デル独自のキーボード配列を採用。また、テンキーとの間のスペースが狭いため、慣れるまでは、Enterキーを押そうとして、隣のキーを押してしまうかもしれません。
キートップは少しつるつるしています。
キーストローク(キーを押し込む深さ)は標準的なノートPCと同程度。個人的にはちょっと浅く感じましたが、打ちづらさは感じませんでした。
打鍵感は柔らかめ。そんなに強く押さなくても反応してくれますが、ふにゃふにゃした感じはありません。打鍵音もそれほど大きく感じません。
キーピッチ(キー間の距離)は18.7mm(マニュアル参照)。
フルサイズのキーボード(19mm)よりやや狭くなっていますが、窮屈感はありません。快適なキータイピングが可能。個人的には、使いやすいキーボードに仕上がっていると思います。
キーボードにはバックライトが装備されているため、暗い環境でも快適に作業可能。明るさは2段階の設定ができます。
F5キーを押すことで、バックライトのオン/オフ、明るさの設定を実行できます。
電源ボタンがキーボードの右上に配置されています。ボタンが固めなので誤って押しても誤動作する可能性は低いと思います。
■タッチパッド
タッチパッドはクリックボタンが一体となったタイプを採用。タッチパッドの表面はさらさらしており、滑りがいいですね。反応は良好です。
クリック部分の反応もいいのですが、少ししっかりめに押す必要があります。
キーボード上部に通気口を配置しているため、パームレストが少し狭め。タッチパッドもちょっと小さくなっています。
標準的な15インチノートPC(上の画像の左)と比べると、タッチパッドの大きさの違いがわかりやすいと思います。
■右側面部
上の画像の左から順に、USB2.0(GTX1650搭載時) or USB 3.2 Gen 1(RTX3060搭載時) 、 USB2.0(GTX1650搭載時) or USB 3.2 Gen 1(RTX3060搭載時)が搭載されています。
右側面部のすべての端子類にデバイスを接続したところ。
■左側面部
上の画像の左から順に、LAN端子、ヘッドセット/マイク端子、電源ステータスランプが配置されています。
左側面部のすべての端子類にケーブル・デバイスを接続してみました。電源がオンの状態で、一番手前にある電源ステータスランプが点灯します。
■背面部
背面部の左右に排気口、中央に端子類が配置されています。
上の画像の左から順に、Type-C USB 3.2 Gen 2 & Thunderbolt 3(DisplayPort alt モード対応)(この端子はRTX3060搭載時のみ配置されます)、USB 3.2 Gen 1、HDMI端子、電源入力端子が搭載されています。
背面部にあるすべての端子類にケーブル・デバイスを接続するとこんな感じ。接続するときにいちいちのぞき込んだり、ボディを回転させたりする必要があるので、ちょっと面倒かな。
あと、電源ケーブルが机の縁などで引っかかりやすいので、ボディを動かすときは注意が必要です。ぼくが使っているとき、電源ケーブルを接続した状態でボディを手前に動かそうとして、ケーブルが机に引っかかって外れてしまいました。
両側面部・背面部のすべての端子類にケーブル・デバイスを接続したところ。ゲーム実行時には、電源ケーブル/HDMIケーブルを目の前から見えなくすることで、ゲームに集中しやすい環境を整えることができます。
■前面部
前面部に端子類は配置されていません。
カバーを開けるとき、ゆっくりとであれば片手で開けきることができます。いちいち両手を使わなくいいのは便利です。
■底面部
底面部には、通気孔が大きめにとられているほか、左右にスピーカーが配置されています。
8)同梱物をチェック
G15 5510の同梱物をチェックします。
ACアダプタと電源ケーブル(*同梱されるACアダプタは、搭載しているグラフィックスによって異なる可能性があります。写真は、NVIDIA GeForce RTX3060搭載モデルに同梱されるACアダプタです)。
消費電力が大きい高性能グラフィックスを搭載しているため、ACアダプタも大きめ。
平べったい形状をしています。
240W型のACアダプタを採用。
専用端子に接続して充電するタイプです。なお、ケーブルを束ねるためのマジックテープは付いていません。
本体背面部にある電源端子に接続します。
ACアダプタの裏面にゴム足が4つ配置されており、この面を下にして設置することが可能です。
こんな感じで設置できます。本体と比べると、かなりACアダプタが大きいのが分かりますね。
電源カーブルは、引っかけたりしたときに破断しないようしっかりとしたつくりになっています。
ACアダプタと電源ケーブルを合わせた重量は992g。かなり重いです。本体と合わせた重量は3.46kg。一緒に持ち歩くには、かなりがんばる必要があります。
各部名称などを示したペーパーも同梱されています。
まとめ
以上、Dell G15 5510について詳しく見てきました。特徴をまとめると次のとおり。

・第10世代インテルCore i5プロセッサ+NVIDA GeForce GTX 1650/第10世代インテルCore i7プロセッサ+NVIDIA GeForce RTX 3060グラフィックス搭載モデルを搭載可能
・高い基本性能を誇る
・ゲーミングPCらしさを醸し出しつつ、奇抜さを抑えたデザイン
・液晶表示が綺麗
・ボディは大きめ
・効果的に排熱できる設計を採用

ゲーミングPCとして高いコスパを実現しつつ、NVIDIA GeForce GTX1650に加えて、上位シリーズのRTX 3060グラフィックカード搭載モデルも選択できます。

ゲーミングマシンとしては抑えめのデザインを採用しているため、動画/画像編集などのクリエイティブワークでもそれほど違和感なく使えると思います。